内容説明
10年前、遠足で女子高生30名と教員を乗せたバスが、忽然と姿を消した。「某国による拉致」、「UFOの仕業」など様々な噂も流れたが、結局手がかりも見つからないまま「平成最大のミステリー」として現在に至っている。この怪事件によって姪を失った刑事・奈良橋は、独自に調査を続けていた。そんな彼は、管轄内で起きた「作家宅放火殺人事件」を担当することになり…。『このミステリーがすごい!』大賞作家の黒いユーモア・ミステリー。
著者等紹介
七尾与史[ナナオヨシ]
1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉として、2010年7月『死亡フラグが立ちました!』(宝島社文庫)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
86
シリアルキラーもの。大オチが予想通りで、中山さんの作品などでも同じようなオチが・・・。このテーマだとこのオチって結構流行ってるのか?。2019/06/20
そのぼん
60
コミカルなタイトルの割にはなんとも居心地の悪くなるような内容の作品でした。遠足のバスが行方不明になるところから始まるミステリーものでした。犯人が何故こんな事件を起こしたのか、理由が知りたかったです。とても後味が悪い作品でした。2013/02/12
yukision
59
「死亡フラグが立つ前に」の中の短編で登場した殺戮ガールを。名前通り次々殺されて,ほんとにこんな人いたら怖すぎるが,なるほど,あの話にはこう繋がるのか,と納得。2022/12/05
あやさくら
47
ある女子校生一行が乗ったバスが突如として姿を消した。そして時が過ぎ、白骨死体と共に埋められたバスが見つかる。しかし、いるはずの一人の遺体が見つからない。話を読んでいき徐々に絶対的悪のスペクターの正体が見え隠れする。何かしらの情報を掴んでしまった者は女により殺される。殺す事に何の躊躇いもない様子に背筋が凍る…育った環境ではなく生まれながらに絶対的な悪である人間はいるのだろうか…真面目に考えると怖いのだが話としては面白かった!2020/09/16
あつぼう
28
七尾さんの作品って読むたびに殺される人の数が増えて行くような(笑)。冒頭の30人の女子高生を乗せたバスが失踪するくだりは謎めいていて面白かった。まぁ~この失踪の原因を知った時には「なんじゃそりゃ」ってツッコミたくなったけど。タイトルでも想像出来るようにお笑い好きな女が殺人鬼です。人の人生を乗っ取り次から次へと殺人を繰り返す彼女の正体が知りたくて読み進めて行ったけど、何かもう一つ物足りない読後感がありました。コミカルな部分が中途半端で漫才のシーンでのボケとツッコミが笑えないレベルやったのが問題なんかな。2012/06/13
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