内容説明
モノであって、通貨である―。そういう、なんとも不思議な金属が、“金”である。古来より人々を虜にしてきたこの金属が持つ魅力は、計り知れない。金にまつわる“そもそも”の話から、未来の金価格の動向まで、その全貌が明かされる。
目次
イントロダクション 金が復権を果たした2011年(先の見えない時代に急騰した「有事の金」;2011年「金の10大ニュース」 ほか)
第1章 金価格はバブルなのか(「構造的変化」が金価格を押し上げている;実は金投資に関してはとても賢い日本人 ほか)
第2章 「金を保有する」とは(金価格を揺さぶる金融マーケットのマネー;「リサイクル」と「中央銀行」が金の供給を増やしている ほか)
第3章 「通貨大空位時代」における金の価値(かつて日本円は金の裏付けがあった;9・11事件を契機に「有事の金」が復活した ほか)
第4章 無国籍通貨・金はどこへ向かうのか(危機に直面した世界は、金を選んだ;世界経済が不安定化する原因 ほか)
著者等紹介
豊島逸夫[トシマイツオ]
マーケットアナリスト。1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラーとなる。豊富な相場体験をもとに、金の第一人者として独立系の立場から金市場に限らず国際金融、マクロ経済動向についても説く。2011年9月末までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)日本代表を務め、10月3日に自らの事務所を設立
亀井幸一郎[カメイコウイチロウ]
金融・貴金属アナリスト。和歌山県生まれ。中央大学法学部卒。山一證券に8年間勤務。1987年に、日本初のファイナンシャルプランナー会社である投資顧問会社マネー・マネジメント・インスティチュート(MMI)入社。92年ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)入社。企画調査部長として経済調査、金市場のマーケット分析に従事。2002年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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