講談社学術文庫<br> “イスラーム世界”とは何か―「新しい世界史」を描く

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講談社学術文庫
“イスラーム世界”とは何か―「新しい世界史」を描く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065224427
  • NDC分類 226
  • Cコード C0122

出版社内容情報



羽田 正[ハネダ マサシ]
著・文・その他

内容説明

“イスラーム世界”とは、ムスリムが多い地域のことだろうか。それとも、ムスリムである支配者に、イスラーム法で統治される国のことだろうか。あるいは単に中東地域を漠然と指すのだろうか。この曖昧な用語が近代ヨーロッパで生まれたイデオロギーであることを明らかにし、これからの世界史認識と叙述の方法を探る、アジア・太平洋賞特別賞受賞作。

目次

序論 「イスラーム世界」という語のあいまいさ
第1部 前近代ムスリムの世界像と世界史認識(前近代ムスリムの地理的知見と世界像;前近代ムスリムによる世界史叙述)
第2部 近代ヨーロッパと「イスラーム世界」(マホメット教とサラセン人(一八世紀以前)
「イスラーム世界」の創造
東洋学と「イスラーム世界」史研究)
第3部 日本における「イスラーム世界」概念の受容と展開(「イスラーム世界」概念の成立以前;日本における「イスラーム世界」の発見;戦後の「イスラーム世界」認識)
終論 「イスラーム世界」史との訣別
補章 「イスラーム世界」とグローバルヒストリー―十五年後の世界で

著者等紹介

羽田正[ハネダマサシ]
1953年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第3大学で博士号取得。東京大学東洋文化研究所長、東京大学理事・副学長を経て、東京大学特任教授、大学執行役・副学長。2017年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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つゆ

11
良書です。イスラーム世界、という極めて曖昧な言葉を定義しようと試みることにより、読者の己の認識によるイスラーム世界を再認識させるよう誘う。認識の枠組み・概念は時代背景・国家の方針・各人の置かれた状況により多々存在するが、ムスリムの統治者により治められたイスラーム法が施行されている空間のこと、という(いわゆるオスマン帝国)かつての主だった定義が存在し、その後近代西欧文明の興隆により衰退、人為的な分断を遂げてしまった負の遺産の処理が現在進行形の現代。2025/01/06

さとうしん

9
前近代のムスリム自身の世界認識、近代ヨーロッパでの「イスラーム世界」認識、そして近現代日本での認識と、三段階を経て我々日本人のイメージする「イスラーム世界」認識がどのように形成されていったのかを追う。三段階目では東洋史あるいはアジア史という歴史学の枠組みについても問題にしている。補章では「イスラーム国」について取り上げている。「イスラーム世界」という枠組み自体がある種のバイアスという指摘は、『中東政治入門』の論旨とも重なってくるだろうか。2021/02/20

Cana.t.kazu

5
 これも同じ語彙が使われる際に,どのような使い方がされているのかをしっかりと考えねばならないと考えさせられました。 同時にそのことの難しさも考えさせられました。2024/09/05

chisarunn

5
標題の「イスラム世界とは」という概念が、地理的視点からあるいは歴史学の変遷から、どういうとらえかたをされてきたかのかを詳細に解説した本。すごく勉強になった。以前は、イスラム世界?イスラム教を信じている人が作っている国だよなー、と漠然と考えていたが、それは「日本?日本語をしゃべる人が住んでいる国だよな」というのとは違う。全然違う!!まあ、違うんじゃないか、と気づいたのであれこれイスラムのことを書いた本を読み散らかしているわけなのだが。紛争のことが述べてある本よりインパクトは少ないが、こちらが本道だな。2024/02/22

(ま)

2
19世紀に「ヨーロッパ」の対概念としてマイナスイメージで産まれたイデオロギー的な「イスラム世界」という語・概念の空間的・時間的なスパンの危うさ・・・刺激的2022/06/04

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