出版社内容情報
羽田 正[ハネダ マサシ]
著・文・その他
内容説明
“イスラーム世界”とは、ムスリムが多い地域のことだろうか。それとも、ムスリムである支配者に、イスラーム法で統治される国のことだろうか。あるいは単に中東地域を漠然と指すのだろうか。この曖昧な用語が近代ヨーロッパで生まれたイデオロギーであることを明らかにし、これからの世界史認識と叙述の方法を探る、アジア・太平洋賞特別賞受賞作。
目次
序論 「イスラーム世界」という語のあいまいさ
第1部 前近代ムスリムの世界像と世界史認識(前近代ムスリムの地理的知見と世界像;前近代ムスリムによる世界史叙述)
第2部 近代ヨーロッパと「イスラーム世界」(マホメット教とサラセン人(一八世紀以前)
「イスラーム世界」の創造
東洋学と「イスラーム世界」史研究)
第3部 日本における「イスラーム世界」概念の受容と展開(「イスラーム世界」概念の成立以前;日本における「イスラーム世界」の発見;戦後の「イスラーム世界」認識)
終論 「イスラーム世界」史との訣別
補章 「イスラーム世界」とグローバルヒストリー―十五年後の世界で
著者等紹介
羽田正[ハネダマサシ]
1953年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第3大学で博士号取得。東京大学東洋文化研究所長、東京大学理事・副学長を経て、東京大学特任教授、大学執行役・副学長。2017年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つゆ
さとうしん
Cana.t.kazu
chisarunn
(ま)
-
- 和書
- お母さんなんでや