最後の証人

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796676861
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

物的証拠、状況証拠ともに、被告人が犯人であることを示していた。依頼人の言葉を信じる敏腕弁護士は、逆転無罪を勝ち取ることができるのか――。「こんな女になら殺されてもいい」横山秀夫氏(作家)、「デビュー二作目でここまで進化した作家を、私は知らない」茶木則雄氏(書評家)、「法と良心の天秤がどちらに傾くか、最後まで予断を許さない」千街晶之氏(書評家)と各氏絶賛! 『このミス』大賞受賞作家が描く傑作法廷ミステリーです。

内容説明

元検察官の佐方貞人は、刑事事件を専門に扱うやり手弁護士だ。そんな佐方の許に、かつて在籍した地検の所在地で起きた殺人事件の弁護依頼が舞い込む。高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。物的証拠、状況証拠ともに、依頼人が犯人であることを示していた。男女間の愛憎のもつれが引き起こした悲劇。世間やマスコミの誰もが、依頼人に勝ち目はないと見ていた。しかし佐方の、本筋を見抜くプロの勘は、これは単純な事件ではないと告げていた。敗戦必至の弁護を引き受けた佐方に、果たして勝算はあるのか。やがて裁判は、誰もが予想しなかった驚くべき展開をみせる…。

著者等紹介

柚月裕子[ユズキユウコ]
1968年、岩手県生まれ。山形県在住。第7回『このミステリーがすごい!』大賞で大賞受賞、2009年1月『臨床真理』(宝島社)にてデビュー。フリーライターとして、雑誌やテレビ局のホームページで作家の対談や取材、記事作成を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

533
柚月裕子は、新作中心に読んでいる作家です。先日読んだ『検事の信義』に続いて、読友さんのオススメもあり、佐方貞人シリーズを全作読むこととしました。まずは第一作、人気シリーズの一発目ということもあり、ヤメ検法廷復讐劇の秀作でした。続いて第二作『検事の本懐』へ。2019/06/08

ちょこまーぶる

321
読後は本当に「面白かった~」と叫びたくなるような一冊でした。権力の暴挙に壁壁したり、復讐という事がすべてを肯定してしまう感情も浮かんで来たり、かなり感情をくすぐられながら読み進めましたね。そして、ベテラン弁護士の真実を明らかにする過程にハラハラして、「裁判は法のためではなく、被害者と被告人のためにある」という考えには、当たり前の様ではあるが、実際は断言できる人は少ないのではないかなと思いながら読みました。で、法廷シーンのある場面では、電車の中で思わず「エ~ッ!!」と大声で叫びそうになったぐらいでしたよ。2016/04/21

夢追人009

307
柚月裕子さんの長編第2作は誰も認めるに違いない文句なしの傑作ですね。著者の初の法廷ミステリーは一見単純に思えますが著者の周到な企みが最後の最後に読者に襲い掛かるサプライズ・エンディングで呆然自失となりボクサーならば一発でノックアウトされるでしょうね。著者はプロローグで事件関係者の男女二人の凶行場面を描き、続いて裁判の当日まで場面を飛ばすと同時に事件の原因となる医者夫婦の物語を平行して詳しく描きます。こうして著者は事件の真相に関して気前よくヒントをくれるのですが、実は肝心要の真実は断固として隠し通すのです。2023/05/25

ダイ@2019.11.2~一時休止

296
佐方貞人その1。ヤメ検の佐方が罪をまっとうに裁かせるために奮闘する。正義って難しいなって感じさせられた。2014/03/10

barabara

287
余計なセンテンスを必要以上に貼り付けず、歯切れはいいが、多少面白みのない文体。話自体は読者が納得している上での上手い着地をみせ、勧善懲悪で良かったと安堵した。これから更に文体が柔らかくなれば、もっと読みやすく人気が出そうな作家かも。完2011/10/12

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