出版社内容情報
第7回『このミス』大賞受賞作 偶然拾った拳銃と死体写真が屋上部の平和をおびやかす!? キャラと会話は抜群。自信をもって推薦します。私も屋上部に入りたい。大森望(翻訳家・評論家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
財布にジャック
90
下巻に入ってから、また話を広げ始めてしまい無理があるかなぁと思いながら読んでいましたが、後半でいろいろなことが収束してくれて正直ホッとしました。あまりにも話がキッチリと仕組まれていて、隙が無さすぎなのが欠点といえば欠点ですが、ある意味それだけ凄い作品だとも言えます。テロの話やロックの話もスパイスが効いていて良かったです。そして殺し屋なる存在が違和感ありありなのに、何故か魅力的でした。2011/09/04
あや
54
世界は混沌としていて、おまけに彼らの周りにも問題が山積み。そんな状況で下巻に突入したわけですが、すべての伏線を綺麗に回収してくれて、清々しい読後感でした。彼らの行く末にももちろん関心はあったのですが、それよりもテロリストたちの要求が気になっていたのです。誰かを直接傷つけずに世界を180度変えたのではないだろうか。みんなこれくらいしなきゃ、自分たちの国の安全なんて考えれないんだよ。そして全体としては確かに偶然が重なりすぎてるのですが、ご都合主義でも良いじゃないか。だって世界は偶然と驚きに溢れてるのだから。2014/07/01
はらぺこ
49
VIPルームに入ってからラストシーンまで何か物足りなくて個人的には盛り上がりに欠けた。犯人側が何かヌルイです。粘着テープで拘束されてる人間が他人を守れたなんて正直考えられへん。 殺し屋は好きです。近藤が必要やったかどうかは正直微妙。2011/11/29
有
47
近藤さんのGO!の叫びから物語もGO状態。あなたがそうで、君はその位置で、ちょっと!ちょっとちょっと!突っ込みどころ満載。これは誉め言葉です。読み手が何かを考えたらいけない。転がっていく皆をただ見守り続ける、それだけで十分満足出来る、軽快で楽しい本。ロックに対しては全く無知な私だけれど、弟くんが一番好き。その後が知りたい....みんな、どうなったんだろう。ロックはみんなを救い、世界を救えたのだろうか?近藤さんはあんなに周りを糾弾してその後大丈夫だったんだろうか。芸能界から、干されていませんように。2012/04/14
再び読書
39
何とか読み終えたが、ぼくには合わなかった。軽妙な会話からジグザグに物語は動いていくが最後まで引き込まれずに読み終えた。解説で、伊坂幸太郎氏が村上春樹チルドレン、その村上春樹氏がカート・ヴァネガットの猿真似、道尾秀介氏が京極夏彦フォローワーと言われる。この自ら書く力の無い人間のあざとい批評が、一番腹が立った。一旦この作家の作品は終了2018/06/14
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