内容説明
「三億円事件」劇場にようこそ!強奪された金額の大きさ、遺留品の多さ、騒乱罪を適用された新宿10.21闘争の余韻も覚めやらぬといった時代状況、直接の死傷者が出なかったこと、大量の捜査員の投入に加えて名刑事・平塚八兵衛の登場、マスコミの大騒ぎ等々により、三億円事件は「時効」を遙かに過ぎた今も巨大な謎として日本人の記憶に残り続ける。いま全体を見渡して、再び問う、なぜ犯人は捕まらなかったのか。
目次
1章 10の犯人像
2章 ドキュメント12・10
3章 脅迫者
4章 多摩五郎
5章 平塚八兵衛と「少年S」
6章 ブツ
7章 容疑者たち
8章 時効成立
1 ~ 1件/全1件
- 評価
稲岡慶郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Terry Knoll
2
昭和の未解決事件。映画小説漫画の題材にもなっています。 事件の顛末から警察や犯人に一番近いとされ自殺した少年関係者や、誤認逮捕で人生が狂った人達まで取り上げています。 名刑事が参加したため逆らえず物言えぬようになった捜査チーム。手柄争いから互いに情報を共有しない刑事達。 失敗した組織の事例としても、非常に参考になります。 2015/07/01
イケタク
1
昭和最大の謎と言われる三億円事件。 それをテーマにした本もドラマもたくさんあるが、この本は作者がいない?こともあり中々面白い。 昭和の名刑事平塚八兵衛の意見も作家大下英治の意見もともに興味深い。 何度か読んだし他の三億円事件系も見たり読んだが、大下英治の説が最も説得力あるかな。 もちろん月刊宝島の誘導かもしれないけど。2022/09/06
人間万事塞翁が馬
1
謎というほどではないですが、健康診断で毎年飲ませていただくあのバリウムは、誰か改良してくれないんでしょうか。 例えば、あの発泡剤、『はい、ゲップしないでくださいねー。ダメですよー。』そう言われると余計出そうになるんですが。 あとは、そもそものバリウムですが、医療用のコップでちょっとドロッとした牛乳みたいに出されますが、それがもうウェってなるわけで、 ちょっとオシャレなグラスで、素敵な色と味なんかつけちゃってとか、どうでしょうか。 行列が出来ちゃうバリウム、誰か開発しないでしょうか。開発費は三億円くらいで。2018/11/04
イケタク
0
評価⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎20世紀最大の謎と言われる未解決事件。名刑事平塚八兵衛をもってしても解決できなかった難事件は謎だらけ。安部譲二や大下英治の回顧も面白い。
ぴよ
0
2008年に出た「別冊宝島1574真犯人と追跡者たちの40年 20世紀最大の謎 三億円事件」も持ってますが、こちらの文庫版のほうが小さくて読みやすく三億円事件について非常に纏められていました。真ん中ぐらいのページの「三億円犯人にクルマとバイクを盗まれた人たちのその後」は他で読んだことなかったので興味深かったです。ただ全部実名で載っていて大丈夫なのかなと思いました。平塚八兵衛のエピソードはこの本全体を通して何度も出てきてました。2024/02/17
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