内容説明
突如天才ピアニストから殺人事件の重要参考人となった瀬川恭介。謂れのない疑いを晴らすため、マスコミに自分の身に起きた出来事を話すが、信じてもらうどころかその言葉の端々に現われる暴言がクローズアップされ、疑いの色が一層濃くなってしまう。一方、独自の取材を始めた相沢奈緒は、殺害された少女に、報道されていることとは異なる事実を発見し、事件の真相へと近づいていった―。
著者等紹介
水原秀策[ミズハラシュウサク]
1966年、鹿児島県生まれ。早稲田大学法学部卒業。不動産会社勤務、衆議院議員秘書(公設第二)などを経て、第3回『このミステリーがすごい!』大賞受賞、『サウスポー・キラー』(宝島社文庫)にて2005年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すたこ
14
★★★★相変わらず登場人物が多くてなかなか覚えられない。でも、話の切り替え▪テンポが良いので、とても読みやすい。あまり評判はよくないみたいだけど、私的には面白かった。犯人も意外だったし。ただ、動機や犯行がはっきり書かれていないのが残念なとこ。水原秀策、また読みたい。2014/04/27
kuroari
4
最後の演奏の描写やテンポのいいストーリー展開、キャラの立った登場人物と著者の持ち味は十分に楽しめる本書。ただ、恭介、奈緒、志田と語り手が多すぎて、少し散漫になってしまった印象がある。この3人が最後に笑ったメディア・スターということなのしれないけど。あと、上下冊にしたのには何か意味があったんでしょうか。2009/08/20
ピップ
3
下巻に入って驚きの展開!瀬川がそれほどいやなやつじゃなかった!だめなやつではあるけど。瀬川、相沢、志田などの主役より、おねえちゃんの智子が報われてよかった。2015/02/14
ayaka
2
上巻は斜め読みなので下巻から登録笑。ぐっと引き込まれた。殺人容疑がかかった被害者なのに、不安とか陰気臭さというか暗さを全く感じさせない。主人公瀬川のキャラのせいだろうか。とても読みやすかった。瀬川のキャラ好きだ笑。まさか逆手に取るとわ。読み終えて、タイトルの意味が分かりニヤッとした。ただのミステリーではなく、音楽というテーマがあるのも良かったと思う。瀬川の渾身の演奏を聞きたい。2013/05/21
sta_kishimoto
2
一気に読み終えました。人は天才という存在に憧れる。その選ばれたものにしか与えられない才能に。逆に天才も普通に憧れることがあるんだろうなぁ。2011/07/10