内容説明
哲学は古代ギリシアから始まった。この世界はいったいなんなんだ、という疑問を徹底的に考え詰め、眼に見える世界を「水」とか「火」とか、一つの原因に還元してゆく思考は、どのようにして生まれたのか?そして、その後に現れたプラトンやアリストテレスといった巨人たちが、なぜ「形而上」の世界と格闘したのか。「意識の進化史」といってもよい西洋哲学史のスリリングな旅が始まる。
目次
はじめに 哲学とはなにか?
第1章 イオニア自然学とピュタゴラス(神話の暗い闇から陽光のごとくロゴスをもって哲学は生まれた;ミレトス学派の合理主義;ピュタゴラス派の数の神秘主義;パルメニデスの問い)
第2章 プラトンの二元論(ソクラテスとプラトンは対話によって世界のアルケーをイデアとした;イデアとはなにか?;ソクラテスとソフィスト;プラトンのイデア論)
第3章 アリストテレスの体系(アリストテレスは現実の世界を整理し、形相と質料の二元論によって説明しようとした;形相と質料;実体をどう説明するか?;アリストテレスの生命観と社会観)
第4章 神学という間奏曲(長い中世の間、ヨーロッパの知的伝統を保存したのは修道院だった;エピクロスとストア派;グノーシス主義と新プラトン主義;アウグスティヌスと終末論;トマス・アクィナスとスコラ哲学)
著者等紹介
小阪修平[コサカシュウヘイ]
1947年生まれ。66年東大に入学するも、全共闘運動の余波で本郷へ行かずに中退。以後五年のルンプロ生活を経て、79年から「流動」「宝島」等にモノを書きはじめる。主な関心領域は、マルクスからマンガ・SFまで世界すべて。2007年没
ひさうちみきお[ヒサウチミキオ]
1951年京都生まれ。血液型不明。河合玲デザイン研究所出身。染色図案のアルバイト等を経て上京。76年8月号の「ガロ」に、目蒲線西小山から投稿した作品が入選。以後、そのスクリーン・トーンを使わないていねいで美しい線画と欲情的な作品で熱烈なファンを獲得。京都在住。2008年現在、マンガ家・俳優として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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