出版社内容情報
誇り高き宿無しにして食の達人・ヤッさんの一番弟子で、妻のミサキと「そば処みさき」を営むタカオに豊洲移転の激流が襲う。夫婦の間に溝が生まれる事態にヤッさんがとった行動とは……? 今回も食を通して人情を描く3編を収録。
内容説明
ヤッさんの一番弟子で妻とともに築地場外で「そば処みさき」を営むタカオ。豊洲移転の嵐が夫婦の間に溝を作る(「夫婦の触れ太鼓」)。老舗の卵焼き屋の跡取り娘・香津子の前に現れた怪しい男。南蛮渡来のテンペイロの店を出したいという男を当初、香津子は警戒するが…(「ニューウェイブの調べ」)。メディアで脚光を浴びる女性料理人・里菜とともに八丈島へテレビ取材に行くことになったヤッさん。しかし直前で体調を崩してしまう(表題作「春とび娘」)。食の達人にして「誇り高き宿無し」のヤッさんが八面六臂の活躍をする大人気シリーズ第5弾。
著者等紹介
原宏一[ハラコウイチ]
1954年長野県生まれ。茨城県育ち。早稲田大学卒業後、コピーライターを経て、97年『かつどん協議会』でデビュー。書店員の熱心な応援により、2001年に文庫化された『床下仙人』が、07年にベストセラーに。同書は啓文堂書店おすすめ文庫大賞にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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