出版社内容情報
魂は身体の細部にこそ宿る
隠された美を掬い取り、やわらかに照らし出す。極上の随筆16篇。
イチローの肩、羽生善治の震える中指、ゴリラの背中、高橋大輔の魅惑的な首、ハダカデバネズミのたっぷりとした皮膚のたるみ、貴ノ花のふくらはぎ、赤ん坊の握りこぶし――身体は秘密に満ちている。
「文藝春秋」大好評連載を書籍化。
内容説明
魂は身体の細部にこそ宿る。隠された美を掬い取り、やわらかに照らし出す。極上の随筆16篇。
目次
外野手の肩
ミュージカル俳優の声
棋士の中指
ゴリラの背中
バレリーナの爪先
卓球選手の視線
フィギュアスケーターの首
ハダカデバネズミの皮膚
力士のふくらはぎ
シロナガスクジラの骨
文楽人形遣いの腕
ボート選手の太もも
ハードル選手の足の裏
レース編みをする人の指先
カタツムリの殻
赤ん坊の握りこぶし
著者等紹介
小川洋子[オガワヨウコ]
1962年岡山市生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業。88年、「揚羽蝶が壊れる時」で第7回海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞。2004年、『博士の愛した数式』が第55回読売文学賞、第1回本屋大賞を受賞。同年、『ブラフマンの埋葬』で第32回泉鏡花文学賞、06年、『ミーナの行進』で第42回谷崎潤一郎賞を受賞。07年、フランス芸術文化勲章シュバリエ受賞。13年、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、20年、『小箱』で第73回野間文芸賞を受賞。21年、第69回菊池寛賞を受賞。同年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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