内容説明
中国産の輸入ストップで私たちの「食」はこうなる。世界経済から孤立する日本の食卓。世界一わかりやすいスタグフレーション・物価高の教科書。
目次
第1章 中国産食品の輸入ストップで食卓はこうなる(検疫基準の1万倍の農薬濃度!「毒ギョーザ」の激震;80%の人が「今後、中国製食品は利用しない」 ほか)
第2章 「日本産高級食材」の海外流出が止まらない!(香港人に競り落とされた“日本一のマグロ”;世界的な和食ブームで魚介類が足りない! ほか)
第3章 「食品の争奪戦」から落ちこぼれる日本人(中国が輸出を停止すれば、日本の業者の損失は毎月768億円;日本の「物価高」を人質にした中国の「揺さぶり外交」 ほか)
第4章 格差社会を直撃するスタグフレーション〓(ニアリーイコール)物価高(賃金は上がらないのに、物価高が止まらない;輸入小麦が、とくに日本で高騰するカラクリ ほか)
著者等紹介
門倉貴史[カドクラタカシ]
1971年神奈川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、(株)浜銀総合研究所に入社。(株)第一生命経済研究所主任エコノミスト等を経て、2005年7月よりBRICs経済研究所代表を務める。08年度同志社大学大学院非常勤講師。専門は、日米経済、アジア経済、BRICs経済、地下経済と多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
4
日本は食料の多くを輸入に頼っている.だからこそ,もしも輸入がストップしたら,食料の値段は格段に跳ね上がることになるだろう.そうならないようにするためにも,自分たちで生産するシステムを作っておくことが大切であろう.2012/05/02
YYLR
1
中国なしでは「日本の食」が成り立たない状況であることにびっくりした。2011/06/15
Tomitakeya
0
変わる状況と食糧の殆どを輸入に頼っている現実。この中で日々の食べ物をどのように得て生きて行くのか、考えることも必要と思う。2015/02/15
かめかめ
0
2003年という少し古いデータだが、主な国の食料自給率は、アメリカが128%、ドイツは84%、フランスが122%、イギリスは70%、オーストラリアが237%であり、我が日本はわずか40%である。2006年のデータでは39%とさらに低下している。日本は諸外国から食料を買い漁っていないと生きていけない国なのである。 この食料自給率が低いというのが大きな問題である。大きな問題ではあるが農作物の輸入や輸出規制は「GATT(関税および貿易に関する一般協定)」や「ウルグアイ・ラウンド」などの自由貿易の国際的な流2009/05/28
アルゴン
0
★★★ 日本の食料自給率の問題を、主に中国との関連から論じた本。ただ声高に安全性だけを叫べばいいってものでもないということが分かりました。ところで中国国内で高級食材を作る動きがないのは土地の問題?2009/09/21
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