内容説明
絶対絶命のアメリカはどこからカネを集めるのか?未曾有の金融危機は世界史を変える。大ヒット『サブプライム問題とは何か』待望の続編。
目次
プロローグ 「借金をして利益を嵩上げ」する手法の終わり
第1章 窮地に陥った金融機関
第2章 突如として表舞台に登場した国富ファンド(SWF)
第3章 レバレッジ・バブルの「正体」
第4章 モノライン―格付けの「罪」と、投資家のレバレッジ信仰
第5章 世界金融維新
第6章 日本は昇るのか、沈むのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
41
サブプライムローンのメカニズム、時系列で示される影響、今後の展望などが明快に記してある。この問題をきっかけに中国が経済的な伸びを見せた、など私の中で世界経済の状況が整理された感がある。2015/06/23
しんしん
3
2008年の本。 国富ファンド、モノライン保険会社など、自分にとっては初耳のことが解説されていた。 また、イスラム債券の仕組みも非常に面白かった。 2016/01/30
ひろし
0
先日読んだ「サブプライム問題とは何か」の次作にあたる著書。様々なデータを用いながらサブプライム問題とその後の金融危機をわかりやすく説明している。 住宅ローンの証券化手法や問題点などについては、マイケル・ルイスの「世紀の空売り」を読んで、その物語の中でだいぶ理解していたが、この本の説明を読んでさらなる理解が深まり整理できた。 最後の二章は、春山さんらしいメッセージと思う。2014/11/03
Humbaba
0
証券化それ自体は決して悪いことではない。それが正常、かつ適切に運用されている限りにおいて、証券化はプラスの働きをするだろう。ただし、仕組みが複雑になればなるほど人間が理解できず、また想定できない範囲は広がり、そして問題が起こった時の対処も難しくなる。2014/05/27
nin_nin_nin
0
いつ読み終わったか忘れて再読を繰り返してました。お金の運用は難しいですねぇ 2013/01/03