内容説明
産業界の生殺与奪権を握る「霞が関」。日本経済が瀬戸際に立たされている時期に、経済を締めつけるような法改正ラッシュが起きている。行政はまさに最悪のタイミングで、最悪の政策を実施しているのだ。
目次
第1章 なぜ今、規制強化なのか?
第2章 業界再編リセッション(流通業界;電機業界;建設業界;金融業界)
第3章 マフィア経済vs金融庁・警察
第4章 「失われた三〇年」の始まり
著者等紹介
中森貴和[ナカモリタカカズ]
帝国データバンク東京支社情報部情報取材課課長。企業分析から金融、不動産などの経済分野、さらには金融犯罪をフィールドにしている。『週刊エコノミスト』ほか週刊誌、月刊誌、スポーツ新聞などに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆうゆう
2
バブル後の不況を乗り切った感はしない。急激に悪くはならないが、制度改革という、良くなるのか?既存システムを享受している人より損をするのか?よくわからないまま、ジワジワと締め付けられる感じは否めない。2008年の書だが、当時の福田政権の政策、法改正による各業界への影響として、残念ながらマイナスとなってしまった状況。個人としては、バブル崩壊後就職して、お給料こんなものなのかな?という感じだが物価は確実に上がり、生活の些細な困窮感は2015の今でも感じている。2015/07/26
東隆斎洒落
0
(08.07.19読了) 問題提起はあれど、解決策はない本。 「消費者(過)保護」の流れは俯瞰できる。 透明性もやりすぎると、水清きに魚は住まぬ。 誰のための何のための施策か・・・を考えさせられる一冊。 2008/07/19
BOX
0
血の滲むような努力(リストラ)の結果がいざなぎ越えの正体。ミクロで持ちこたえていたが、その努力も限界に達しようとしている。マクロの視点で対策が必要だ。2012/04/21