内容説明
私はあなたのお手紙ではじめてＫ君の彼地での溺死を知ったのです。私は大層おどろきました。と同時に「Ｋ君はとうとう月世界へ行った」と思ったのです。―療養で訪れたＮ海岸での幻想的な逢瀬を語る「Ｋの昇天」、憂鬱にとらわれた心に一つの果実が幸福感をもたらす名作「檸檬」など、選りすぐりの短編集。声優・櫻井孝宏が紡ぐ「Ｋの昇天」名場面朗読ＣＤを封入。
著者等紹介
梶井基次郎［カジイモトジロウ］
１９０１年、大阪に生まれる。東大英文科に入学。在学中に友人たちと同人誌『青空』を創刊し、「檸檬」「城のある町にて」などを発表。１９３２年、肺結核のため３１歳の若さで逝去（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です！！(≧▽≦)
67
もう全部朗読してくれたら良いのに(¯―¯٥)と思ってしまう恐ろしい本(；´Д｀)2020/03/30
里愛乍
30
朗読する櫻井さんの声が心地よい「Kの昇天」紙の本できっちり読みたかった「檸檬」「桜の木の下には」など。好きな、あるいは特に気になっていたタイトルばかりが収録された一冊。美しく装丁されたこの本は、自分にとって梶井基次郎の大事な永久保存版となりました。2015/06/27
ｸﾗﾐ♬
29
題名や書き出しだけは覚えていても、ちゃんと読んだコトがなかったです?「檸檬会」のおかげで読み終えることができました☆溢れる才能を持ちながら夭折した著者。静謐で怖いくらいの鋭い感受性に圧倒されました。2018/06/07
波璃子
24
「Kの昇天」を櫻井孝宏さんが朗読するということで思わず買ってしまった。月光が照らしだす夢幻の世界に誘い出されてしまいそうになった。他にも「檸檬」をはじめ「城のある町にて」や「冬の日」といった好きな作品が収められていて大満足。2015/06/21
beckio0402
3
今さらながら梶井基次郎を初読。表現や単語が古く読みづらいところもあったが、絵を描写するような美しい文章と感じた。2016/10/06
