内容説明
恵渡に幕府が開かれて約百年余り。第八代将軍を務める七條光彬は困惑していた。自分の妻となるべく西の都より輿入れをしてきた御台所との初の対面。現れた御台所は、息をのむほど美しく妖艶で、まさに大輪の華。だが、妻となるその麗人は―紫藤純皓と名乗る男だったのだ。その夜、初夜を迎える覚悟を決め、御台所を組み伏せたはずだった。だが、純皓の濃厚で蕩けそうな手練手管に初心な光彬はあっと言う間に陥落し、凶暴な雄で穿たれてしまい―！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも*
57
面白かった。妻を可愛がるつもりが翻弄されるんだけれど守りたい気持ちとか好きだな。7年前の出会いからの執着具合がまた楽し過ぎだし、傍仕えの咲（も実は男）のキャラも楽しくてきっと振り回さてるだろう鬼瓦門脇の受難を思うと笑えてくる。光彬を想ってニヤニヤしている純皓にツッコミ入れる咲とのやり取りもいい。組織「八虹」も気になるし続き読んでみたいな。絵師さんのあとがきイラストがまた最高過ぎて作者さんのあとがき含めて色々妄想しちゃったわ。取り敢えず暑苦しい二人の関係がいい。小冊子の節分話もいい。やっぱり続き読みたいな。2015/02/21
たべもも
34
★★★★☆。ｲﾗｽﾄ買い。朴念仁な上様(受け)と上様loveな女装男妻(攻め)の大奥を舞台にしたお話。最初は文字びっしりだし上様視点はお堅いし不安でしたが、攻め視点の砕けた感じで一気に読みやすくなりました。攻めの上様へのloveが勢いがあって予想外の面白さ。｢…お見事な初陣でございました、上様…｣で笑ってしまった。2015/01/29
ザ・フライ
32
女装攻めサイコーです。上様がかわいい！！小山田あみさんのイラストも素敵でした.+*:ﾟ+｡.☆御台様たまらんっ！！！咲と門脇も読みたいですよねーー。2015/02/08
きなこ
28
なんと将軍さまが押し倒されてしまうという、前代未聞の展開に。普段は光彬を立てる貞淑な妻なのに、欲情スイッチ入った途端男言葉でのしかかる純皓最高！純粋でまっすぐな(それ故腹黒純皓にすっかり丸め込まれる)光彬の可愛さとその光彬の愛を独り占めするため色んな策を労しながらも、実は一途な純皓もとても良かった。気になるのは鬼瓦・門脇が咲にどんな仕打ちをされているのか？2015/02/08
たにしぃ
25
めっちゃ面白かった。宮緒さんの中でも上位レベルで楽しい。宮緒さんのギャグセンス最高だな。。。意外性の玉手箱だった。2015/02/10
