内容説明
炊きたてのごはんに合う家庭料理や、そこの水でしか作れないご当地麺など各地方に伝わる逸品15品を求めて、北から南までベトナム全土をくまなく訪ねる。生春巻きやフォーだけでは語れない、本当のベトナムの味に出会う1冊。おすすめローカルレストラン案内、ベトナム家庭料理のレシピ付き。
目次
南部地方―肥沃なメコンデルタの恵み(なぜか懐かしい、ベトナム版お袋の味―雷魚の煮付けとスープ(ホーチミン市)
定番の観光地で出会えるご当地麺―南部を代表する米麺フー・ティウ(ミトー)
臭いものは旨い!悦楽の発酵食品―発酵魚の鍋料理(チャウドック) ほか)
中部地方―海や山の多彩な食材で作られる郷土の味(誇り高き農家が作るブランド野菜―高原野菜(ダラット)
黄金色に透き通った、一番仕込みの極上の一滴―海鮮料理、ヌック・マム(ムイネー)
ベトナム屈指の人気リゾートで豚三昧―豚肉の発酵ソーセージ(ニャチャン) ほか)
北部地方―素朴な素材本来の味を愉しむ(ハノイっ子の癒しアイテムは食と湖―西湖風海老の天ぷら、タニシの漢方蒸し(ハノイ)
カニの旨味が凝縮された局地的汁麺―カニ汁麺(ハイフォン)
世界遺産で味わう庶民スタイルの魅力―シーフード(ハロン湾) ほか)
著者等紹介
伊藤忍[イトウシノブ]
ベトナム料理研究科。1972年神奈川県生まれ。フードコーディネイターとして働くかたわら、休暇のたびにベトナムを訪れ料理の勉強をしていたが、28歳の時ホーチミン市へ移住。ベトナム人と互角にわたり合う語学力と順応性をもって、料理教室のみならず一般家庭に入り込み、特に家庭料理をテーマに幅広く研究。どん欲な探究心でベトナム全土を駆けめぐる姿からは、女性でありながら土の匂いをも感じさせる。また、現地のカフェの立ち上げに参加し、メニュー開発やマネージメントも経験する。約3年半の在住を経て帰国後、料理教室やベトナム家庭料理店のプロデュースなど精力的に活動。ベトナム現地情報誌「ベトナムスケッチ」にて特産品紀行を連載中
福井隆也[フクイタカヤ]
写真家。1963年神奈川県生まれ。2003年に妻と子を連れてホーチミン市に移住。在住の強みをいかして、国内外の雑誌やガイドブックの撮影・執筆を中心に活動。またベトナムを基点にタイ、ミャンマーへ活動の幅を広げている。ベトナムとの関わりは今年で11年目。急速に変化を遂げるベトナムに、撮影者としてだけではなく生活者として向き合う。ひたむきな人々の営みや、美しいだけではない“被写体の日常生活が伝わってくる作品”からは誠実で暖かな人柄が伝わってくる
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