内容説明
いま明かされる―美空ひばり52年間の生涯。
目次
第1章 ブキウギを歌う少女(わが心の美空ひばり;豆スターのジレンマ;四面楚歌 ほか)
第2章 「天才少女」から「女王」へ(自我の目覚め、そして苦悩;特殊な運命を持った女の子;日本一の人気歌手へ ほか)
第3章 夢を売る商売(夢を売る商売;塩酸事件;“三人娘”の時代 ほか)
第4章 不死鳥―美空ひばり(小林旭との結婚;挙式とすれ違いの始まり;破局への坂道 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kiyoboo
21
愛燦燦という曲を聞きたくてリクエストしたらその中に本書も混ざっていた。美空ひばりが天才少女と呼ばれていた敗戦直後の昭和21年から芸能生活30周年まで書かれていた。戦後の日本復興のイメージがあったが、実際はそうでもなかったようだ。「子供が大人の歌をうたう」ということに対するアレルギー、バッシングの中で一卵性母娘で耐え抜く。山口組の田岡組長に可愛がられ、荒波を超えるがダーティなイメージが付きまとう。昭和を生き抜いた女王の苦難が書かれていて読み応えがあった。敗戦直後の混沌とした日本を感じられた本だった。2015/09/09