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内容説明
最近になって、薬物療法の限界が論議されるようになり、また巷に薬物依存症の患者が溢れるようになり、改めて自然主義的な治療、特に水治療法や気候療法によって皮膚機能を賦活する療法が再び見直されるようになった。忘れられた皮膚病治療に際しての水治療法や気候物理療法の利用価値を再認識するために、また薬物療法の限界で置き去りにされた皮膚病患者を救うために役立つことを期待して本書を著作したのである。本書の内容は、昭和30年頃より東北大学医学部附属病院鳴子分院や岩手県立中央病院皮膚科に在職中の調査研究事項が大部分を占めており、その大要はすでに『温泉医学』に記述してあるが、本書では、その記述の解説を詳細にし、また理解し易いように補筆を加えた。
目次
皮膚病水治療法の歴史
日本の皮膚病湯治の特異性
水治療法の基本事項
痒みと痛み
皮膚病水治療法中の一般的経過
水治療法中の諸検査成績の推移
飲泉療法
湯治あるいは水治療法の周辺の療法
単独療法か併用療法か
皮膚病水治療法を始める前に確認しておきたい事項〔ほか〕