内容説明
飽食の時代といわれる今日、生鮮食料は四季を通じて手に入るし、加工食品の鮮やかな色が食欲をそそる。しかし、野菜に旬がなくなった事、最高級といわれる霜ふり肉、安定供給される魚貝類、安価な卵・鶏肉。これらには訳がある…。私たちが毎日口にする食べ物はこうしてつくられている。生産現場を丹念に見て歩いた迫真のレポート。第七回「農業ジャーナリスト賞」受賞。
目次
第1部 飽食の代償(急増するアトピー;大地の恵み;野菜とミネラル;現代の方舟;食品添加物;食品行政;棄農;土壌消毒剤;生物濃縮;分解する農薬;安全の関所;不安の受け皿;生産者・消費者互いのエゴを超えて)
第2部 どうぶつ飼育工場(盲信;内臓廃棄;抗生物質;放し飼い;エサ法;休薬期間;清浄豚;フン尿;庭先飼い;残飯利用;濡れ子;ホルモン;和牛輸出;垂直統合;ワクチン;産卵機械;赤玉信仰;配合飼料;食鳥処理;斃獣;殺菌・滅菌;輸入肉;輸入依存;自然卵;防波堤;黒豚復権;有畜農業;確立したい健康銘柄)
第3部 大地からの警告(シグナル;輸入農産物;大鼓判;ヤラレタ;安全性;収量減;過ぎたるは…;農薬開発;元農薬会社員;病む土;挑戦;防除暦;基準づくり;消費者エゴ;いのち;安全は理解の中から)



