内容説明
銀蔵は、建設業が共存出来る第一の条件は先ず、なんと言っても、談合から生れる、と確信していたし、そしてお互いが、経済的な平等の条件を認め合うための談合は、民主主義の原理原則に沿うものと信じて疑わなかった。そしてまた建設業界の民主化と共存共栄のためにひと肌もふた肌も脱いでいるのだ、という自負心もあった…。
銀蔵は、建設業が共存出来る第一の条件は先ず、なんと言っても、談合から生れる、と確信していたし、そしてお互いが、経済的な平等の条件を認め合うための談合は、民主主義の原理原則に沿うものと信じて疑わなかった。そしてまた建設業界の民主化と共存共栄のためにひと肌もふた肌も脱いでいるのだ、という自負心もあった…。