内容説明
1936年に「教育報国」の象徴として建立された教育塔の前では毎年10月30日、教育勅語発布の日に教育祭が行われている。第一回以来、1998年で63回を数える。植民地支配や侵略戦争に教育塔が果たしてきた事実や責任について何の言及もされないままに。本書では教育塔に「祀られている」教師たちの実像を明らかにしつつ、「慰霊」「戦争の記憶」について言及し、教育塔・教育祭をなぜ問題にするのか、提起を図った。
目次
教育塔の歴史(「教育の靖国神社」―教育塔の過去と現在)
教育塔の真実(教育塔と「慰霊」「顕彰」―四人の死をめぐって;「殉職」教師と教育塔)
教育塔をめぐる思想(戦後精神のアルケオロジー―記憶と「慰霊」をめぐって)
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