内容説明
人はだれもが年をとり、老人となる。世の辛酸を、喜怒哀楽をなめつくし、人生のたそがれを迎えた老人たち。その日常生活の不足を補い、話し相手、相談助言者となって奔走する著者の毎日。老人たちのさまざまな悲しみ、苦しみを分かち合う中から、その重い生きざまを通して、幸せな老後のあり方、さらには“生きることの意味”を真摯に問い、学ぶ。
目次
1章 残り少ない日々を本気で生きよう(この人たちの苦労に教えられて;心も体も休養できる場所;これは私の受け前じゃ;人の良いところを見て暮らす;水害を受けたが、ええことをした ほか)
2章 グチの心のありのままを(人生で1番うれしかったことは;あのくらいなら上出来、上出来;安来節をうとうて聞かしょうか;本気で20万円の番をした;ああ、そうかな、そうかな ほか)
3章 今、生きていることが嬉しい(岩もあり木の根もあれど;たいぎたいぎの看護では私が助からん;何よりも素晴らしいはなむけ;もう1ぺんやってみよう;どこにでも居られる人になりたい ほか)
4章 このいきいきとした力はどこから?(真の幸福とは何だろうか;わしは鬼ばばあじゃ;素晴らしい遺言;おらが業なら受けて立つ;わしのように悪い者はおらん ほか)