内容説明
1859年の開港を契機に横浜では前代未聞のシティ・クリエーションが始まった。そして、この近代都市の実験劇場を舞台とした輝けるスターたち。お雇い外国人・ブラントン、経済学者・田中卯吉、建築家・遠藤於莵…。ウォーターフロントを中心に新たな投資によって再び生まれ変わろうとしている横浜。近代日本のわすれがたみが色濃く残る街の黎明期の息吹が甦る。
目次
近代のフィラメント(蒼き海港のまち;近代都市の夜明け)
明治のウォーターフロント競争―横浜vs東京(帝都の繁栄は港にあり;横浜築港への道のり)
横浜の建築家(華麗なる建築家たちの競演;ハマを舞台とした遠藤於莵)
蚕が吐き出したもの(外国商館の繁栄;まちづくりのパトロンたち)