内容説明
都市衛生の問題がゴミ問題へと変質していく過程を辿り、新たなリサイクル型生活文化を作る動きを紹介、それを支える静脈システムの興りを展望する。各地の市民レベルでの活動が、たんなるノスタルジーや消費者活動ではなく、市民一人一人の暮らしへの経済的、環境的、文化的疑問から生じていることを指摘する一方、リサイクルの仕事としての位置づけを主張する。
目次
第1章 リサイクルビジネスのいろいろ(チリ紙交換と紙のリサイクル;世界を市場とするボロ;ガラス瓶・アルミ缶・鉄缶・プラ容器のリサイクル;リサイクルショップはどういう店か)
第2章 都市清掃とリサイクル(都市清掃の変遷;ゴミと戦う;資源化行政のいろいろ;都市清掃の課題)
第3章 リサイクル運動は何をめざすか(中古品流通を仕掛ける;ニュー・クズ屋システムをつくる;牛乳パックのリサイクル;福祉事業とリサイクル;都市静脈の再構築へ)