目次
1 人はカエルをどう見ているか―かわいい?みにくい?カエルのことを人はどのようにとらえてきたのだろう(カエルの顔;縄文人とカエル;暁斎とカエル ほか)
2 カエルってどんな生きもの?―意外に知らないカエルの真実。カエルについての素朴な疑問に答える(カエルの歴史をたどる;世界のカエル;グッズから見たカエル学 ほか)
3 カエルとのかかわり―カエルと言えば…?話はつきない(カエルの思い出;カエルの解剖;海を渡ってきたカエル ほか)
4 カエルの身に起きていること―カエルが少なくなっているのはなぜ?カエルがいなくなるとどうなるのか(カエルの身に起きていること;世界のカエルの危機;わたしたちにできること)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
35
おなじ脊椎動物とはいえ、かなりヒトとは遠縁のカエル。でも親しまれているんだな。陸上の脊椎動物の中で、しっぽのないのはヒトとカエルだけだ、と書いてあって、初めてその理由が納得できた。そんな身近な生物なのに、実は滅びかかっている! いろいろな理由はあるけれど、古生代以来の両生類がもし絶滅するようなら、ヒトは何とひどいことをするものだと、地球から怨まれるだろう。2017/02/10
てんちゃん
4
千葉の博物館での蛙の展示会内容をまとめた一冊。蛙グッズ収集マニアたちの対談から、蛙と人との関わり、生態から環境問題までの一連の展開は見事。まるごと一冊、蛙への愛にあふれています。「カエルはお腹の皮から水を吸収して飲む」「生物学的には相撲をとるのはヒキガエルではなくてトノサマガエル」「イギリスでは蛙のための道がある」「道で轢かれた蛙の数調査」いろんな知識がてんこ盛りです。U字溝に落ちた蛙になって道路や人間を見上げる視線、「カエルのきもち」になって、人間としての優しい視線を取り戻しましょう!2014/11/10
あなたの弟
3
なかなか面白かった。★22014/09/03
sababanana
1
病院暇つぶし図書館本。2016/06/11
尾張こまき
1
素晴らしい!まことにすんばらしい良書!千葉県立中央博物館で1999年に開催された特別展の内容をまとめたもの。水族館・動物園の展示ではこうはいかなかったでありましょう、美術館の展示でもこうはいかなかったでありましょう。ヒトとカエルの歴史と文化の交錯が、否応なしにビンビン伝わってきます!ツボカビに関する記述は古いですが、生物学的にも興味深い話満載。カエルグッズは好きだけどリアルなカエルは苦手…という人にも是非読んでもらいたいです。陸上の脊椎動物でシッポがないのは人間とカエルだけっ!2012/12/03