内容説明
ビール生産量世界一のビール王国アメリカには、大手ビール会社のほかに400あまりのマイクロブルワリーがある。このマイクロブルワリーこそが、日本では今スタートしたばかりの地ビール醸造所のことをいう。「できたての新鮮なビールが我が町我が村で飲める」こんなうれしい地ビールを味わえるブルーパブがどんな田舎にもあるアメリカ。アメリカに地ビール革命が始まろうとしていたその黎明期に、1人の冒険好きでエコロジストで大のビール党の作家がぐるりアメリカビールの旅に出た。ヨーロッパから新大陸をめざしたビール一族の物語、禁酒法時代の生活、アンティックな地ビール屋の主人の話、バドワイザー、ミラー、クアーズも登場…。ビールを通して、アメリカバブル崩壊期の栄枯盛衰のドラマがユーモアたっぷりにつづられている。アメリカ東から西へ3万キロ、99日ビールを巡る旅の記録。
目次
1 ビール好きのアメリカ人
2 新しい世界
3 旧植民地
4 荒れ地
5 ビールの中心地
6 偉大なるミシシッピ川
7 フロンティア
8 ホップ天国
9 とんぼ返り(フリップ・フロップ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れいだー
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最初は当時のアメリカの地ビールなるものの紹介が淡々と書かれているものかなと思っていたが、読んでみたら良い意味で予想を裏切られた。 アメリカのビール産業の行く末を案じながら、地方に古くからある醸造所を巡り、ビールとの出会いはもちろん、素晴らしい人との出会い、そのから深堀りされる話が実に面白かった。 30年以上も前のアメリカビールの現状から、今や世界を牽引するクラフトビール文化のメッカとなっていると誰が予想しただろうか? この今のビール業界の姿を著者はどう受け止めているのか?とても気になる。2024/10/12
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