出版社内容情報
いつから人は死すべき存在となったのか。そして、死んだらどこへと向かうのか。
神話における<死の意味>とは。
日本における神話研究の最前線を斬新な観点から平易に伝える
<シリーズ神話叢書>、待望の第三弾!
本論集においては従来、神話研究において中心だった「死の起源神話」という
問題だけでなく、「死」を広いテーマとしてとらえ、死の神話・死の象徴に関
わる多様な表象を分析していく。通常あまり触れることのない地域の神話・伝
承を仔細にわたり取り上げつつ、現代に関係する事象とも向き合うことで、わ
れわれが持つ「死の観念」「死のルーツ」を明らかにする。
【目次】
1:山本 孟◎『テリピヌ神話』にみるヒッタイト時代アナトリアの「死」の世界
2:田澤恵子◎古代エジプトにおける死後の復活再生と神々の協働
3:岩嵜大悟◎聖書は死の起源についての神話を語るのか?
4:斧原孝守◎雲南少数民族の死の起源神話
5:石川 巌◎最初の死――古代チベット土着宗教儀礼説話に見る死の起源
6:大木 舞◎不死なる神ヴィシュヌの化身神話
7:二宮文子◎中世南アジアのスーフィズムにおける「死」と「死者」
8:黒田賢治◎生と死のはざまを「生きる」――現代イランの「殉教者の奇跡」
9:内海敦子◎インドネシア――死と天界と生まれ変わり
10:窪田幸子◎アボリジニの死の概念と神話
11:松村一男◎死すべき人間と不死の神々
12:植 朗子◎『ドイツ伝説集』「死の伝説」「生の伝説」をめぐる〈神話的な死〉
13:岩崎 賢◎メソアメリカの《死と生の旅》の神話
14:木村武史◎北米先住民宗教における死の神話
内容説明
本論集においては従来、神話研究において中心だった「死の起源神話」という問題だけでなく、「死」を広いテーマとしてとらえ、死の神話・死の象徴に関わる多様な表象を分析していく。通常あまり触れることのない地域の神話・伝承を仔細にわたり取り上げつつ、現代に関係する事象とも向き合うことで、われわれが持つ「死の観念」「死のルーツ」を明らかにする。
目次
第1章 『テリピヌ神話』にみるヒッタイト時代アナトリアの「死」の世界(山本孟)
第2章 古代エジプトにおける死後の復活再生と神々の協働(田澤恵子)
第3章 聖書は死の起源についての神話を語るのか?―ヘブライ語聖書「原初史」を中心にして(岩嵜大悟)
第4章 雲南少数民族の死の起源神話―月蝕・脱皮・葬礼(斧原孝守)
第5章 最初の死―古代チベット土着宗教儀礼説話に見る死の起源(石川巌)
第6章 不死なる神ヴィシュヌの化身神話―人獅子と魔物の物語(大木舞)
第7章 中世南アジアのスーフィズムにおける「死」と「死者」(二宮文子)
第8章 生と死のはざまを「生きる」―現代イランの「殉教者の奇跡」(黒田賢治)
第9章 インドネシア―死と天界と生まれ変わり(内海敦子)
第10章 アボリジニの死の概念と神話―北東アーネムランドのソングライン(窪田幸子)
第11章 死すべき人間と不死の神々―古代ギリシアの聖なる食物と飲料(松村一男)
第12章 『ドイツ伝説集』「死の伝説」「生の伝説」をめぐる“神話的な死”(植朗子)
第13章 メソアメリカの“死と生の旅”の神話―一六世紀メキシコの史料『第二クアウティンチャン絵図』より(岩崎賢)
第14章 北米先住民宗教における死の神話(木村武史)
著者等紹介
木村武史[キムラタケシ]
1962年生まれ。筑波大学人文社会系教授。1998年、シカゴ大学大学院神学校宗教学専攻修了、Ph.D.専門は宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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