出版社内容情報
世界を変えるための「最古の科学」が「儀式」だった――。
生活や価値観が猛スピードで変化する現代。昔からある「儀式」は単調で、退屈で、無意味にみえる。でも、ほんとうに? 認知人類学者の著者は熱した炭の上を歩く人々の心拍数を測り、インドの祭りでホルモンの増減を測定。フィールドに実験室を持ち込んで、これまで検証されてこなかった謎めいた儀式の深層を、認知科学の手法で徹底的に調査する。ハレとケの場、両方にあふれる「儀式」の秘密と活用のヒントを探究する空前の書。
ジョセフ・ヘンリック(人類学者、ハーバード大教授)
「ギリシャの火渡りからアマゾンの恐ろしい祭礼まで、認知人類学者の著者は、リズム、ダンス、音楽、苦痛、犠牲などから成る、一見すると無意味で反復的で因果関係が不明瞭な〈儀式〉を、人類がどのように、なぜ行うのかを探求する。民族学的なデティール、個人のナラティヴ、認知科学の成果が盛り込まれた本書は、QOLや健康状態の改善、地域社会の構築のために、古代からの知恵であり最新の科学でもある〈儀式〉をどのように活用できるかを教えてくれる」
内容説明
世界を変えるための「最古の科学」が「儀式」だった―。生活や価値観が猛スピードで変化する現代。昔からある「儀式」は単調で、退屈で、無意味にみえる。でも、ほんとうに?認知人類学者の著者は熱した炭の上を歩く人々の心拍数を測り、インドの祭りでホルモンの増減を測定。フィールドに実験室を持ち込んで、これまで検証されてこなかった謎めいた儀式の深層を、認知科学の手法で徹底的に調査する。ハレとケの場、両方にあふれる「儀式」の秘密と活用のヒントを探究する空前の書。
目次
第1章 儀式のパラドックス
第2章 儀式と種
第3章 秩序
第4章 接着剤
第5章 沸騰
第6章 強力接着剤
第7章 犠牲
第8章 幸福
第9章 儀式の力の活用
著者等紹介
クシガタラス,ディミトリス[クシガタラス,ディミトリス] [Xygalatas,Dimitris]
コネチカット大学・実験人類学研究所長。認知人類学者。南ヨーロッパとモーリシャスで数年間のフィールドワークを行ったのち、プリンストン大学、オーフス大学で役職を歴任し、マサリク大学・宗教実験研究研究所の所長を務める。コネチカット大学では実験人類学研究室を指揮。同研究室では、実際の環境での行動を定量化するための方法と技術を開発している。認知科学プログラム、コネチカット脳認知科学研究所、健康、介入、および政策に関するコラボレーション研究所での活動も多数。その活動は、ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、PBS、ヒストリーチャンネル、その他の多くの媒体でも取り上げられている
田中恵理香[タナカエリカ]
東京外国語大学英米語学科卒、ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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