遺伝子が語る免疫学夜話―自己を攻撃する体はなぜ生まれたか?

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973993
  • NDC分類 493.1
  • Cコード C0047

出版社内容情報

「人類はウイルス、細菌、寄生虫との戦いと共生の歴史。読むとやめられなくなる」──養老孟司

リウマチ・膠原病、クローン病、さらに花粉症、アトピー性皮膚炎などの疾患は、なぜ起きるようになったのか? その背景から、人類が何万年もかけて積み重ねてきた進化の物語を読む。

自己免疫疾患(体を守る免疫が逆に自分の体を攻撃する疾患)とは、清潔で快適な環境を求めてきた人類の代償というべき「宿業の病」。そのような病が生まれたのはなぜか? マラリアやインフルエンザなど感染症との戦いの歴史、寄生虫との共生、腸内細菌叢の知られざる力、爬虫類・昆虫などとの毒を介した生存競争、脊椎動物の「顎」の獲得、ネアンデルタール人との混交、農耕革命・産業革命などの生活様式の変化……数々の驚くべきトピックとともに語る、読み出すとやめられない「遺伝子と免疫」の秘密。

"本書がご紹介するのは、「自己を攻撃する病」がなぜ起きるようになったのかについての夜話です。ただし、その夜話は、できるだけ現代医学の最新のエビデンス(根拠)に基づいてお話ししたいと思っています。根拠として用いたのは、遺伝学やバイオインフォーマティクスの考え方。この最先端の学問を使って、自己免疫疾患やアレルギーといった病気がなぜ起きるようになったのか、その謎について迫りたいと思います。(序章より)"

【目次】
序章 「免疫学」から学ぶこと

■第I部 免疫と遺伝子──時空を超えてつながる病

第1章 病原体なき病
第2章 ガラパゴス島の啓示
第3章 史上最悪のインフルエンザ
第4章 コウモリの不吉
第5章 シマウマのステルス戦略
第6章 進化医学の考え方

■第II部 免疫と環境──運命を異にする双子の姉妹

第7章 「清潔」という病
第8章 昭和の子ども「青洟」のヒミツ
第9章 寄生虫という「古き友」
第10章 腸内細菌のチカラ

■第III部 免疫系の進化──自己免疫とアレルギーの起源

第11章 顎の出現とともに現れた病
第12章 哺乳類の勝利の代償
第13章 旧人類との邂逅と新型コロナ
第14章 農耕革命の光と影
終章 免疫進化のガラパゴス

内容説明

リウマチ・膠原病、クローン病、さらに花粉症、アトピー性皮膚炎などの疾患はなぜ起きるようになったのか?その背景から、人類が何万年も積み重ねてきた進化の物語を読み解く。

目次

序章 「免疫学」から学ぶこと
第1部 免疫と遺伝子―時空を超えてつながる病(病原体なき病;ガラパゴス島の啓示;史上最悪のインフルエンザ ほか)
第2部 免疫と環境―運命を異にする双子の姉妹(「清潔」という病;昭和の子ども「青洟」のヒミツ;寄生虫という「古き友」 ほか)
第3部 免疫系の進化―自己免疫とアレルギーの起源(顎の出現とともに現れた病;哺乳類の勝利の代償;旧人類との邂逅と新型コロナ ほか)
終章 免疫進化のガラパゴス

著者等紹介

橋本求[ハシモトモトム]
大阪公立大学医学部膠原病内科学教授。京都大学医学部卒業。京都大学大学院医学研究科・臨床免疫学、大阪大学免疫学フロンティア研究センター研究員、京都大学リウマチセンター講師などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

haruka

30
遺伝子が時空を超えて、あるときは病となりあるときは救世主となる。自己免疫疾患の発生をたどると、人類の壮大な歩みが見えてくる。遠い昔、たった一匹のマラリア原虫がゴリラからヒトへのジャンプに成功してしまったこと。ネアンデルタール人との交雑。農耕開始の恩恵と災難。清潔なサルになってから起こったこと…。ペスト、コロナとBCG…。わたしたちの死や病は、それ単体で見るととても悲しい出来事だ。でも人類のスケールで見ると、それはいつかの子孫のだれかの生につながっているのかもしれない。つまり無駄じゃない。面白かった。2024/07/29

あっちゃん

16
自分が花粉症だけどアレルギーの事は知識が無かった(笑)いろんな内容がサラッと書かれていて読みやすく飽きない( ̄ー ̄)2024/04/21

よしじ乃輔

12
特定の感染症から自分を守る免疫(遺伝子)が獲得されるが、長年経て子孫が自己免疫症を発症するリスクもあるとの可能性に納得しきり。コウモリはなぜウイルス感染せず人間が感染するのか。免疫学、遺伝子学、進化医学、人類学などを縦横に広がり、平易に解説される内容は読み出したら止まらないトピックの数々。夜話としたのは専門外の領域も入っているためとの事。2024/12/06

井の中の蛙

10
SLEとマラリア、アレルギーと生物毒、抗MDA5陽性皮膚筋炎とCOVID-19、クローン病と結核などの、自己免疫疾患と感染症の間にありうるかもしれない関係が論文等を参照しながら語られており、とても面白かった。また、免疫系の系統発生の話も普段目にすることはなかったため新鮮で、面白かった。2025/04/01

coldsurgeon

10
免疫の話は、新型コロナ感染症パンデミックの中で、話題になることが多かった。本書では、免疫系が自己を攻撃する自己免疫疾患を話の中心に、生物と免疫との関わり、脊椎動物になぜ免疫系が発達したのか、人類の進化と免疫系の変化など、とても興味深い話題が豊富だ。クローン病と人類進化あるいは人種の多様性との関係が特に面白い。ネアンデルタール人由来の新型コロナリスク遺伝子の人種間での割合の違いは、パンデミックがなければ、判明しなかっただろう。感染症と免疫系が、人類進化の歴史を生み出していく。潔癖なり過ぎず、適度の感染を。2024/10/02

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