言葉はいのちを救えるか?―生と死、ケアの現場から

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言葉はいのちを救えるか?―生と死、ケアの現場から

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973665
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

どうして人はいつか死んでしまうのに生きるのだろう?
優生思想、障害、安楽死と緩和ケア、子どもたちの自殺、コロナ対策、終末期医療費、HPVワクチン、ニセ医療薬……最前線で取材を続ける医療記者、渾身のノンフィクション。

難病を患いながら詩や画の創作に打ち込む兄弟、重度の知的障害者で一人暮らしを続ける青年、人を生産性で計ろうとする風潮に抗う研究者、安楽死の議論を広めようとする治りにくいがんの写真家、高齢者医療費についての誤解を糺す学者、HPVワクチン接種後の体調不良の苦しみを語る母娘……医療にかかわる問題の最前線を歩き取材してきた記者が、病いや障害、喪失の悲しみ・苦しみを生きる力に変えるべく綴る医療ノンフィクション。わたしたちが直面するさまざまな医療問題が、この一冊に詰まっている。

【目次】
I部■優生思想に抗う
1 難病と生きる──岩崎航・健一さんの「生きるための芸術」
2 知的障害者が一人暮らしすること──みんなを変えたげんちゃんの生き方
3 なぜ人を生産性で判断すべきではないのか──熊谷晋一郎さんに聞く負の刻印「スティグマ」

II部■死にまつわる話
4 安楽死について考える──幡野広志さんと鎮静・安楽死をめぐる対話
5 死にたくなるほどつらいのはなぜ?──松本俊彦さんに聞く子どものSOSの受け止め方
6 沈黙を強いる力に抗って──入江杏さんが語る世田谷一家殺人事件もうひとつの傷

III■医療と政策
7 「命と経済」ではなく「命と命」の問題──磯野真穂さんに聞くコロナ対策の問題
8 トンデモ数字に振り回されるな──二木立さんに聞く終末期医療費をめぐる誤解

IV部■医療の前線を歩く
9 HPVワクチン接種後の体調不良を振り返る──不安を煽る人たちに翻弄されて
10 怪しい免疫療法になぜ患者は惹かれるのか?──「夢の治療法」「副作用なし」の罠
11 声なき「声」に耳を澄ます──脳死に近い状態の娘と14年間暮らして

終章 言葉は無力なのか?──「家族性大腸ポリポーシス」当事者が遺した問い

「しんどいことばかりで生きる気力を失いそうになる時、命綱のように自分をつなぎ止めてくれる言葉。どんな状態にあっても、そのままの自分を肯定し、それでも生きることを励ましてくれる言葉。
もし、そんな言葉を誰かと分かち合えたなら、ひとりで引き受けなければいけない心の痛みが少しでも軽くはならないだろうか。誰かが心の奥底から発した言葉で自分の人生が照らされるなら、ひとりで生まれて、ひとりで生の苦しさを引き受け、ひとりで死ぬ絶対的な孤独が少しでも和らがないだろうか。
そんなことを夢見て、私は今日も言葉を探しにいく。」(「はじめに」より)

内容説明

難病を患いながら詩や画の創作に打ち込む兄弟、重度の知的障害者で一人暮らしを続ける青年、人を生産性で計ろうとする風潮に抗う研究者、安楽死の議論を広めようとする治りにくいがんの写真家、高齢者医療費についての誤解を糺す学者、HPVワクチン接種後の体調不良の苦しみを語る母娘…医療にかかわる問題の最前線を歩き取材してきた記者が、病いや障害、喪失の悲しみ・苦しみを生きる力に変えるべく綴る医療ノンフィクション。わたしたちが直面するさまざまな医療問題が、この一冊に詰まっている。

目次

1部 優生思想に抗う(難病と生きる―岩崎航・健一さんの「生きるための芸術」;知的障害者が一人暮らしすること―みんなを変えたげんちゃんの生き方 ほか)
2部 死にまつわる話(安楽死について考える―幡野広志さんとの鎮静・安楽死をめぐる対話;死にたくなるほどつらいのはなぜ?―松本俊彦さんに聞く子どものSOSの受け止め方 ほか)
3部 医療と政策(「命と経済」ではなく「命と命」の問題―磯野真穂さんに聞くコロナ対策の課題;トンデモ数字に振り回されるな―二木立さんに聞く終末期医療費にまつわる誤解)
4部 医療の前線を歩く(HPVワクチン接種後の体調不良を振り返る―不安を煽る人たちに翻弄されて;怪しい免疫療法になぜ患者は惹かれるのか?―「夢の治療法」「副作用なし」の罠 ほか)
終章 言葉は無力なのか?―「家族性大腸ポリポーシス」当事者が遺した問い

著者等紹介

岩永直子[イワナガナオコ]
1973年生まれ。医療記者。東京大学文学部卒業。1998年、読売新聞社入社。社会部、医療部を経て、2015年「yomiDr.(ヨミドクター)」編集長。17年5月BuzzFeed Japan入社。BuzzFeed Japan Medicalを創設し、さまざまな観点から医療記事を執筆、編集。読売新聞時代から健康格差、HPVワクチン問題や優生思想問題等を発信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

49
言葉の持つ力・意味。いい意味でも、そうでない意味でも力がある。意図的に人を傷つけるために使われること、欺瞞を満たすために使われることが増えている。そんな時代ではあるからこそ、言葉に拘りたいと思う気持ちが大きくなってきている。言霊という2文字に拘り、その意味を考え続けたい。そのために何をすべきかを考え続ける。2023/12/29

13
どんな絶望も吹き飛ばす、万能の言葉って多分難しい。でも、一期一会の文脈や「語り直し」で生まれる言葉だけは、信じたくなる。今は、誰かに物語を利用されぬよう、そして物語の消費に溺れぬよう。この本を、御守りにしていきたい▼多くの他人にとってはノイズである"自分語り"も、ある偶然が重なれば、心を打つストーリーになりうる。一方、誰かの共感を呼ぶ物語は、別の誰かを傷付ける凶器にもなる▼そんな経験を何度も繰り返し、色々と分かったつもりでいた。それでも零れ落ちるものはあるんだと、最後の章でガツンと思い知らされた。2023/08/01

Iwata Kentaro

9
献本御礼。タイトルそのまんまがテーマの本。医学生や研修医、ナースとかは絶対読んどいたほうがいい。シニアの医者も読むべきだけど、刺さるかどうかは個々人の感受性による。すべての見解に賛同できないかもしれないしその必要もないけど、自分と異なる意見や価値観の存在自体を十全に認めることこそが多様性、ということなのだから。2023/06/23

SNagai

3
いろいろな事例についてタイトルについて考えさせられる。杉田水脈議員の発言についてその言葉の意味と、反対意見の意味について丁寧にわかりやすく紐解いてくれた東大教授へのインタビューが印象に残った。言葉の意味をこのように考えることのできる人が議員であってほしいが、国会議員、地方議員共にこのような人はほとんどいないことが残念。なぜこういう状況になるのか?子育てにおいて大切なことを社会が忘れている、だから学校でも教えないからではないか?2023/10/14

ツルゲーネフ

2
三人称の視点で記述されている 真新しい点はない 自己の関わりが、病める人にはあらゆる影響を与えることを自覚する 言葉は命を救えたのか お父さん大好き2024/09/01

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