「女の痛み」はなぜ無視されるのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973344
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0036

出版社内容情報

臨床試験で女性が排除される、コロナ禍でマイノリティの人々が受ける影響、アメリカで中絶の権利が争点になる理由は

著者がアメリカで出産したとき、彼女は死にかけた。痛み止めが効いていないと訴えても無視された。痛みを証明するために手術台まで歩くように言われた。
彼女はこの医療トラウマ体験をきっかけに、女性の痛み、特に有色人種の訴えがまともに受け止められない事実を、
あらゆるデータ、記事、証言をもとに執筆した。
さらにコロナ禍で女性、マイノリティの人々が受けた甚大な影響も考察する。
初期設定が男性になっている現状は、医療ケアにおいても例外ではない。
「女の痛み」が軽視されている事実と、医療ケアにおける性差別・人種差別に切り込むノンフィクション。

「女性の痛みという概念が、世界中でどのように捉えられ、管理され、考えられているかを見れば、それは常に男性や『文化』によって定義されてきたことがわかる。多くの社会では男性による支配が続いていることから、女性の痛みや苦しみに対する世界の認識は、女性ではなく、男性によって確立されてきたのだ」(「日本の読者へ」より)

「困惑させられたのは、『女性は自分の健康や身体について決めることができない』と、いまだに世間が思い込んでいる点だ」(5章「知られざる女性の身体」より)

「私はできる限り、フェミニズムと平等主義を重んじる結婚生活を送っていた。そんな夫婦ですら、コロナは伝統的な男女の断層を露呈させた。ロックダウンで誰もが自宅で仕事をするようになれば、より稼ぎの多い人の仕事が優先されるようになる。気づけば夫は自宅のオフィスを占拠しており、私はやむをえず家庭という領域に追いやられた。まるで、1950年代の主婦みたいに」(5章「知られざる女性の身体」より)

(目次)
日本の読者へ
本書に寄せて--ジェシカ・ヴァレンティ
はじめに

第1章 私が出会った最初のフェミニスト
第2章 バングラデシュ女子、キャピトル・ヒルに立つ--アメリカでの中絶の権利をめぐる混沌
第3章 気のせいにされる有色人種の女性の痛み
第4章 見えない症状
第5章 知られざる女性の身体
第6章 コロナ禍で妊娠するということ
第7章 代替手段の模索
第8章 自分の体の声の一番の代弁者になるには
第9章 自分の声を届ける

おわりに
謝辞
訳者あとがき
出典

内容説明

著者がアメリカで出産したとき、彼女は死にかけた。痛み止めが効いていないと訴えても無視された。痛みを証明するために手術台まで歩くように言われた。彼女はこの医療トラウマ体験をきっかけに、女性の痛み、特に有色人種の訴えがまともに受け止められない事実を、あらゆるデータ、記事、証言をもとに執筆した。初期設定が男性になっている現状は、医療ケアにおいても例外ではない。「女の痛み」に対する偏見を知らしめる啓蒙書。

目次

第1章 私が出会った最初のフェミニスト
第2章 バングラデシュ女子、キャピトル・ヒルに立つ―アメリカでの中絶の権利をめぐる混沌
第3章 気のせいにされる有色人種の女性の痛み
第4章 見えない症状
第5章 知られざる女性の身体
第6章 コロナ禍で妊娠するということ
第7章 代替手段の模索
第8章 自分の体の声の一番の代弁者になるには
第9章 自分の声を届ける

著者等紹介

フセイン,アヌシェイ[フセイン,アヌシェイ] [Hossain,Anushay]
著述家、女性の健康関連の法律に重点的に取り組むフェミニスト政策アナリスト。CNN、MSNBC、PBSにレギュラー出演し、Forbes、CNN.com、Daily Beast、Mediumに政治・ジェンダー・人種に関する寄稿を行う。また、ポッドキャスト「Spilling Chai」のホストも務める。本書が初の著書となる

堀越英美[ホリコシヒデミ]
1973年生まれ。文筆家。早稲田大学第一文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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紅咲文庫

16
冷静に告げられる数値が俄かには信じ難い。感情も追いつかない。性差別、人種差別、“暗黙の偏見“ではなく他の理由ではないのかと思いたい。でも恐らくは著者も何度も問い直し見つめ返した末の、やはりそうだという解が本書なのだ。アメリカの妊産婦死亡率はイギリスの3倍。そして母親世代より現代のほうが死亡率が高い。ルイジアナ州の妊産婦死亡率は出生10万人あたり44.8人。同州での黒人の母親の死亡率は出生10万人あたり72.6人。日本はいま調べたら2020年の数値で2.8人。ほんとにこのアメリカの数値は衝撃的。2023/01/26

*+:。.もも.。:+*

12
出産中に麻酔が切れてしまい訴えても聞いてもらえなかったという話から始まったが段々と有色人種が差別されている話になってしまう。ワクチンや新薬の研究は男性にしか研究されていないから女性、中でも妊婦は治療を蔑ろにされているとも書かれている。でも新型コロナワクチンは実験台覚悟で接種したという看護師の話も。治験が男性中心なのは仕方ないんじゃないかな。妊娠している状態で治験に参加してくれる人がどのくらいいるのだろう。同じ女性として読んでいても無い物ねだり何じゃないかなと思った。タイトルで期待した内容ではなかった。2025/07/18

詩歌

7
病院になじみのある人間だと、人種差別ってこういう事かという事例が生々しい。2022/12/12

てくてく

6
コロナ禍におけるアメリカの出産事情について結構なページを使って書かれている。医師などの専門知識を持つ女性であっても自らが患者となった場合あるいは出産に臨んだ場合、本人が痛みを訴えても無視されて最悪は死に至るケースがあること、臨床試験はたとえ女性の体に関するものであっても男性だけの被験者でデータが集められ分析されることなど、医療や身体に関する分野における男女の偏りや人種問題についてのルポタージュ。出産に耐えれるから女性は痛みに強い=麻酔の必要なし と勝手に判断しないで欲しいと本当に思う。2024/03/05

遠宮にけ❤️nilce

6
書評から興味を持って読みました。 差別というのはほとんど無意識に当たり前のようにそこにあって、されている側がどんなにそれを証明しようとしても聞いてもらえないというのが自分の心持ちを通してよくわかった。マジョリティ男性はこれらの訴えを攻撃と受け取り、同じ女性の有色人種であっても世界がそうであるとは信じたくないがゆえに聞く耳を持たない。二次被害を与える。訴えとは攻撃ではないし脅しでもない。ただ是正を求めているだけなのだが矮小化され無視される。どうすれば届くのかと考えてしまう。2023/09/09

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