犀の教室 Liberal Arts Lab<br> 自衛隊と憲法―危機の時代の憲法論議のために (増補版)

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自衛隊と憲法―危機の時代の憲法論議のために (増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794973221
  • NDC分類 323.142
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ロシアによるウクライナ侵攻により、
世界で軍事的緊張が高まるなか、
「敵基地攻撃能力・防衛能力」「核保有・核共有」
「集団的自衛権行使」などをどう考える?
安全保障政策と憲法9条との関係は?
自衛隊は憲法に明記すべきなのか?

自衛隊と憲法の関係を中心に、憲法改正の論点を歴史的に整理した『自衛隊と憲法』の大幅増補版。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ロシアの武力侵攻の国際法的な評価、憲法9条と日本の防衛の関係、「敵基地攻撃能力・防衛能力」や「核保有・核共有」といった、いま注目されているキーワードなどについての補足を追加。さらにコロナ対策にからめての緊急事態条項や、同性婚についてなど昨今の憲法関連のトピックもあわせて解説。
世界に軍事的な緊張が高まる危機的状況のなか、過度な極論に振れることなく、冷静な安全保障議論のための情報を整理する。

【目次】
序章 憲法改正の手続き
第一章 国際法と武力行使
──第一章補足 ウクライナ侵攻と国際法
第二章 憲法9条とその意義
──第二章補足 平和のための規定は憲法9条だけではない
第三章 政府の憲法9条解釈
──第三章補足 憲法9条と敵基地攻撃能力(反撃能力)
第四章 裁判所の憲法9条解釈
──第四章補足 憲法9条と核兵器
第五章 自衛隊関係法の体系
──第五章補足 集団的自衛権行使容認の曖昧さ
第六章 2015年安保法制と集団的自衛権
──第六章補足 自衛隊員の存立危機事態防衛出動命令無効確認訴訟
第七章 自衛隊明記改憲について
──第七章補足 専守防衛と集団的自衛権
第八章 緊急事態条項について
──第八章補足 コロナ対策と緊急事態条項
第九章 その他の改憲提案について
──第九章補足 同性婚と憲法24条

「今回の増補版は、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻を受けたものです。ロシアの侵略行為は、世界中に衝撃を与えました。日本でも、ウクライナへの連帯とロシアへの非難が高まる一方、今回の武力侵攻の国際法的な評価、憲法9条と日本の防衛の関係、「敵基地攻撃能力・防衛能力」や「核保有・核共有」といったキーワードに注目が集まっています。そこで、第一版の記述を一部修正するとともに、各章末に、最新の問題や安保法制後の動きを受けた「補足」を執筆しました」(「増補版まえがき」より)

内容説明

自衛隊と憲法の関係を中心に、憲法改正の論点を歴史的に整理したロングセラー『自衛隊と憲法』の大幅増補版。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ロシアの武力侵攻の国際法的な評価、憲法9条と日本の防衛の関係、敵基地攻撃能力・防衛能力や核保有・核共有といった項目についての補足を追加。さらにコロナ対策にからめての緊急事態条項や、同性婚についてなど昨今の憲法関連のトピックもあわせて解説。世界に軍事的な緊張が高まる危機的状況のなか、安全保障の冷静で建設的な議論のための決定版テキスト。

目次

序章 憲法改正の手続き
第1章 国際法と武力行使
第2章 憲法9条とその意義
第3章 政府の憲法9条解釈
第4章 裁判所の憲法9条解釈
第5章 自衛隊関係法の体系
第6章 2015年安保法制と集団的自衛権
第7章 自衛隊明記改憲について
第8章 緊急事態条項について
第9章 その他の改憲提案について

著者等紹介

木村草太[キムラソウタ]
1980年神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業、同助手を経て、東京都立大学大学院法学政治学研究科法学政治学専攻・法学部教授。専攻は憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

102
とてもとても勉強になった。憲法改正限界という概念、96条の改正手続きの真意、軍事権のカテゴリカルな消去、日本の違憲立法審査が付随的審査制であることなど…何も知らなかった自分が恥ずかしい。13条との合わせ技で自衛隊の合憲性が説明できるなら、自衛隊明記改憲を行う必要はないのではないか。むしろ、明らかに違憲とされる2015年の安保法制における「集団的自衛権行使の容認」こそ、国民の意思を問う必要があるのではないかと思える。改憲・非改憲という乱暴な議論に辟易とする中、憲法学者による冷静で論理的な思索が腑に落ちる。2022/08/15

Sam

54
半世紀以上生きてきたのにいかに自分が憲法について無知であったかを痛烈に思い知らされた一冊。感情的な要素はもちろん、主観的な価値判断も極力廃したうえで、「自衛隊は憲法に明記すべきなのか?」というテーマを中心に一つ一つ説明を重ねていく手つきは実に鮮やか。目から鱗が何十枚も落ちた。いまの世の中と照らし合わせながら憲法を考えるうえでの必読書と言ってもいいのではないかと思う。2022/11/21

たまきら

47
九条を誇りに思ってきた者は、全てが閣議決定されていくような現在の日本の状況に戸惑いを覚えるばかり。「日本がウクライナみたいになってもいいのか」「ミサイルが落ちてもいいのか」と叫ぶ人々…最近では総理大臣の口から反撃能力という言葉が飛び出し、この国はまさに戦前を迎えているようだ。読み友さんの感想から手にしたこの本は、わたしに知ることの大切さを再確認させてくれる。仏・独は明文化している憲法改正限界に希望を持ちつつも、法を軽視・あるいは拡大解釈し飛び越えていく権力者たちにどう立ち向かえるのだろうか。 2022/12/29

フム

38
2022年2月ロシアによるウクライナ侵攻を受けて加筆修正された増補版。各章末に新たな事件や議論についての補足が書かれていて現在の情勢への理解に繋がった。国際情勢が緊迫化する事で、9条や自衛隊など防衛についての議論が高まっている。9条の元で十分な防衛ができるのか、感情的な議論になりがちだが、そこは基本的な法体系を理解した上での議論が必要となる。憲法や法律はこれまでの歴史を踏まえて戦争や人権侵害、独裁などを防ぐために緻密に体系化されていることを知ると心強い。2022/08/18

Toshi

23
読み友さんからのお薦め。「自衛隊員は命を賭して国を守ろうとしているのに、その自衛隊が違憲で良いのか」と言った意見は正論なのか。自分でもモヤモヤしていた問題だっただけに、本書を読んでとても勉強になった。著者は護憲派であるが、論理的、且つバランスの取れた分析で、現行憲法の中での自衛隊運用の適否について解説するとともに、2015年安保法制(集団的自衛権)や緊急事態条項の危険性を指摘する。参院選が与党圧勝で終わり、近いうちにまた盛り上がるであろう改憲の議論に備え、必読の一冊。2022/09/01

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