内容説明
対人不安や孤独に悩む、年齢も性別も異なる6人の男女。家族や会社の同僚たちとの関係、アラフォーの恋、街中でのパニック発作…それぞれの日常を繰り返し、週ごとのセラピーで心の内を打ち明けあう。傷ついた体験は、話すことで癒やされる。ノルウェーを代表する漫画家が、自身の体験に基づいて描いた“セラピー”マンガ。
著者等紹介
フィスケ,アンナ[フィスケ,アンナ] [Fiske,Anna]
1964年、スウェーデン生まれ。ストックホルムにあるスウェーデン国立美術工芸デザイン大学でグラフィック・デザインとイラストレーションを学んだ後、1992年から漫画家、イラストレーターとして活動開始。1994年、ノルウェーに移住。絵本や漫画などさまざまな作品を発表している。遊び心とオリジナリティに満ちた作風で高い評価を受け、「1年で最も美しい本」賞や文化省漫画賞、学校図書館協会文学賞など受賞歴多数。2016年、2017年にはアストリッド・リンドグレーン賞にノミネート。2018年には児童書『川』で、ノルウェーで最も権威あるブラーゲ賞を受賞した
枇谷玲子[ヒダニレイコ]
1980年、富山県生まれ。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学(学位未取得)。2005年、大阪外国語大学(現大阪大学)卒業。在学中の2005年に翻訳家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふじ
8
何かで見て、読みたいと思った本。対人不安を和らげる集団セラピーの現場を切り取った海外コミック。自分の意見が言えなくて蔑ろにされる人、心の傷がある人、まるで透明人間のような人畜無害な人、余計な言葉がやめられない人…どこかアンバランスな人々が、率直に言葉を交わしながらちょっとずつ人との距離をはかる場。確かに、一対一のカウンセリングとはまた違った良さがあると思う。最後の1ページで良かったなぁって思ったけれど、読み進めるのはそれなりにしんどかった。2024/07/17
スイ
8
対人不安のグループセラピーの場と、参加者の生活を描いたノルウェーの漫画。 セラピーのまとめ役の人が言う、ここはボーダーを見極める場、というのが良かったなぁ。 「治す」のではなく、自分と他人にとって無理なく分かち合える境界線を探すこと。2020/01/16
ツキノ
7
『あかちゃんはどうやってつくられるの?』でアンナ・フィスケを知り、この本もぜひ読んでみたいと手に取った漫画。軽度の対人恐怖症を抱える6人が週に一度グループセラピーに集まる。グループでの語らいとその後ひとりのメンバーが家に帰ってからが描かれている。それぞれに訪れる変化。何回か繰り返して読みたくなる。2020/03/29
航輝
2
図書館本 軽度の対人恐怖のグループセラピーの場面やその家族や周辺の人のことがマンガで書かれた作品 マンガで読みやすくグループセラピーの場面が知らない人にも印象つけしやすい2021/10/25
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