内容説明
勝見的としかいいようのない、独自の眼をもつ骨董屋さんの、珠玉の骨董エッセイ。少年の日に買ったラジオや革のカバン。季節ごとに取りだす常滑山盃や刷毛目徳利。どうしても手にしたかった陶片に大和絵…。大事な品をそっとお見せいたします。
目次
1 少年の日の夢―初級編(古典屋の万年筆;ラジオ;夢を売る商売 ほか)
2 身辺の道具たち―中級編(夏の酒器;皿;信楽小壷 ほか)
3 ただ持ちたくて―上級編(旗指物;教会のタイル;蛍 ほか)
著者等紹介
勝見充男[カツミミツオ]
1958年生まれ。東京・新橋で骨董を稼業とする家の次男として育つ。大学時代から西洋骨董に目覚め西洋骨董展で一〇年の修行後、「自在屋」四代目をつぐ。和洋を問わない独自のセンスに定評がある。現在は代々木上原に店を構えている
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感想・レビュー
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tom
13
図書館転がり本。フェティッシュのウンチク本。著者が楽しんで書いたのは間違いない。好きな人には楽しめる本だろう。でも、私は、どれだけのお金を使ったのかと算用を始めたくなってしまう。まあ、フェティッシュというのは人それぞれだから、楽しんでお金を使えば、幸せだし満足なのだろうと思うだけ。人のフェティッシュは、分からぬものということを再確認した本でした。その意味では、面白かったです。2020/01/15
ラグエル
8
「仏教美術の断片」で紹介している薬師仏の薬壺の話。その項の最後に載っている、「衣の断片」の写真にはっとした。木彫りの仏像のそでの部分のかけら。こういうのは骨董の世界でしか扱わないだろう。断片なのに、それに存在感を見つけている。でも、これが衣を表現したものであるとわかる。衣の柔らかさ、木のもろさ、欠片である足りなさ、元の仏像の姿を彷彿とさせる存在感。なんということのない写真なんだけど、ちょっと思い巡らしたら、ため息がでる。2012/03/08
ハルマル
3
過去読みを記録。モノ好きになった原点。「骨董屋は入りにくい」のエピソードはその通り。2005/06/17
リアル本屋さんを増やそう
0
物でなく人を書いているのがいい.電気,ガス,水道含めて自給自足で,脱貨幣経済を目指すより,金を(他人には)ゴミに変えて喜ぶこうした生き方の方が手近に思える.それゆえ魅力的に感じられる骨董好きたちに出会える一冊.陶器を水に浸けたくなるのは分かるが,風呂に一緒に入るとは.さすがです.2022/04/26