宗教の復讐

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宗教の復讐

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  • サイズ B6判/ページ数 370p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784794960948
  • NDC分類 162
  • Cコード C0036

内容説明

アメリカの「テレビ伝道師」、聖戦を標榜するイスラム教徒、自らゲットーへと戻ってゆくユダヤ教徒―。いま、彼らは、政治的にも社会的にも強い影響力を持っている。これまで個別にしか注目されてこなかった宗教運動を、大きな社会的文脈のなかに位置づけ、その力の背景を根底から分析した、気鋭の政治学者による野心作。

目次

はじめに 混乱のなかの宗教
1 剣とコーラン
2 ヨーロッパ、伝道の地(第二ヴァチカン公会議の遺産;西ヨーロッパにおける再キリスト教化;共産主義の廃墟のうえで)
3 アメリカを救え
4 イスラエルの贖罪
おわりに 世界の再征服

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

funuu

2
たとえ民主主義が幻想にすぎないとしても、その概念を拒絶することは、イスラムの宗教教理の内部では絶対命令としの性格を帯びる。イスラムの宗教教理は、現代の内部では強固に一元論的なものであって、この概念によれば、世界を組織する原理は唯一、神のみで、人間の自由はほとんど無に帰せられるからである。イスラム主義の概念のなかに、啓示のテクストをもとに博士たちが体系化した法、「シャリーア」の支配を免れるような自律的政治空間はありようもない。民主主義を導入することは、再イスラム化運動の商品説明書を破壊してしまうことである。2015/05/24

抹茶ケーキ

0
70年代以降に宗教運動が活発化したことについて。題材としてイスラームとキリスト教(特に原理主義)、ユダヤ教が取り上げられている。これら三つの宗教の動きには似ているところもあるが違っているところもある。似ているところは共産主義というユートピアニズムの失墜の後の精神的空白への反応として要請されたということ、違っているところは政治(特に民主主義)への距離の取り方である。みたいな話。「社会から見た宗教」ではなく「宗教から見た宗教」みたいな感じになっているので、思っていたのと結構違った。あと訳が直訳過ぎてしんどい。2016/04/14

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