内容説明
タコ、イカ、貝。―動物分類学上、軟体動物と総称される。彼らは、じつは現在の海洋中でもっとも繁栄している動物であり、タコの八っちゃん、イカ刺し、サザエの壷焼きなどの例を挙げるまでもなく、日本人にはたいへんなじみが深い。そうした軟体動物の、これまであまり知られていなかったユニークな生態を、豊富なエピソードとユーモア溢れる語り口で紹介する、高鮮度サイエンス・ノンフィクション。
目次
1 タコの話
2 イカの話
3 二枚貝の話
4 巻き貝の話
5 貝をめぐるさまざまな話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
367
著者は東京水産大学教授で、おそらくはこの分野の第一人者。本書は偏に軟体動物を扱うが、魚類等と違って類書が極めて少なく、その意味でも貴重な本。タコ、イカ、二枚貝、巻き貝の章からなるが、いずれも門外漢には驚くような生態ばかり(もちろん、そうした例を集めているのだが)。タコなんて日本人にはいたってなじみの深いものだが、まだまだ不明の事柄が多いらしい。むしろ謎だらけのようなのだ。「タコは人智を超えた知恵を働かせ、今日も海底をゆく」らしい。文体も軽妙洒脱で、読み物としても頗る面白い。 2021/06/20
Shinya Kusakabe
0
いろんな生物がいますどす。2011/09/20