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内容説明
レフト・ブック・クラブ―1936年、イギリスの出版界の風雲児として知られるヴィクター・ゴランツによって創設され、ハロルド・ラスキらをリーダーに、知識人から失業者まで最盛時57000人の会員を擁した。このクラブは単なる読書クラブというにとどまらない。オーウェルの『ウィガン波止場への道』をはじめとする数々の名作を生み、討論会、講演会、夏季学校など数々のイヴェントを組織、世界にも類をみないユニークな活動を展開した。オルガナイザーとして自らその渦中にあった著者が、出版社と読者の結びつきを真摯にとらえたこの活動の盛衰を克明に記録、今日の出版文化へ貴重な示唆を与える書。
目次
第1章 クラブの発足
第2章 クラブの建設
第3章 最初の年
第4章 成就の年
第5章 虐殺された町
第6章 クラブ活動三年目
第7章 クラブの諸活動
第8章 政治と教育―労働党
第9章 墜ちた稜堡
第10章 クラブとコミュニズム
第11章 戦争が始まった時
第12章 クラブ最後の日々
付録 クラブをつくった人たち