内容説明
第1次大戦中から1920年代前半のパリに集い、フランス音楽の新しい夜明けを告げた若き作曲家グループがあった。ダリウス・ミヨー、アルチュール・オネゲール、ルイ・デュレ、ジェルメンヌ・タイユフェール、ジョルジュ・オーリック、フランシス・プーランク…彼らは、ムソルグスキーらの「ロシア5人組」になぞらえて、「フランス6人組」と呼ばれた。当時のベル・エポック風な、まだ至上主義的な芸術風潮を批判し、彼らは、古典に立ちかえると同時に、より簡素でストレートなもの・民衆のなかに生きつづけるユーモアと知恵に目を向け、つぎつぎと新しい音楽を生みだしていく。いま再び注目を集める「6人組」の活動を、生きいきと浮かび上がらせた労作。
目次
1 6人組とその時代(6人組の歴史;「ル・コック」と『雄鶏とアルルカン』;6人組は何を語ったか;6人組の起源)
2 6人組とその音楽(6人組の受けた音楽教育;6人組と音楽家;6人組の音楽テクニック;6人組の音楽作品)
3 6人組とその美学(朝の音楽;スローガン;同時代の画家たち;同時代の文学者たち;6人組精神)
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