内容説明
明治文学の最高傑作、樋口一葉の「たけくらべ」を、数々の賞を受賞したすずき大和がかわいい漫画で忠実に描き下ろしました。
著者等紹介
すずき大和[スズキヤマト]
福島県伊達町生まれ。NHKテレビ美術に11年間在籍し「ものしり博士」「音楽は世界をめぐる」「ひょっこりひょうたん島」などを担当。現在はブリヂストン社カレンダー、共同通信社の世相漫画を手がける。『哀MY展覧会』にて第24回文芸春秋漫画賞受賞。『まんが紀行 奥の細道』にて第33回日本漫画家協会賞・特別賞受賞。漫画集団、日本漫画家協会、日本児童出版美術家連盟に所属
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のび太
2
漫画ですがたけくらべを読む前にこの本を一読されてください。内容が理解できます。一葉の世界を知りたくなりました。2014/04/20
ビシャカナ
1
物の本で粗筋は知っていたが、こうして漫画でイメージして読むと、より分かりやすく印象深い。原作の言葉遊びや洒落など注釈があるのもありがたい。遊郭の周りで暮らす少年少女たちの偏見や生き辛さと精一杯の意地と純真、それらがわずかな一年足らずでどうしようもなく変わっていく、それらを情緒で彩る。これを若くして死んだ樋口一葉が書いたのだから感慨深い。2019/11/20
絵具巻
0
文京区立本駒込図書館で借りました。2013/12/04
ワタナベ読書愛
0
2004年刊行。樋口一葉の作品を漫画化。原文は現代の文章とずいぶん違うのでなかなか読めないが、絵にしてみると一瞬でわかる。漫画の偉大さを実感。ゆるキャラと、シンプルな絵でわかりやすい話になっている。大金持ちの少女、長屋の住人、廓の中で働く人たち、お寺の息子など、身分も生活も全然違う人たちが一緒になって住んでいる東京の様子が、生き生きと描かれている。難しい言葉や、当時の習慣などには欄外に解説が付く。巻末には一葉の年表。少女が大人になっていく様子、それぞれの人の心の動きがしっとりと伝わらる大人の漫画。2022/05/23