出版社内容情報
エーゲ海に臨む半島の端にある「修道院国家」アトスは,地上の天国ともいわれ,千年もの長きに渡り静かな時を刻んできたギリシャ正教の聖地。一方,エルサレムはユダヤ,キリスト,イスラムの三つの宗教の聖地がせまい市の中で混在し,血で血を洗う混乱と戦争が続いてきた。「静」と「動」。「純」と「濁」。「単」と「複」。対極をなす二つの聖地で詩人が見たものは……
内容説明
ビザンティン時間に身をゆだね、孤高に生き続ける聖山アトス。硝煙の匂いを漂わせ、歴史に翻弄されながらも輝き続けるエルサレム。「静」と「動」。「純」と「濁」。「単」と「複」。対極をなすかにみえるふたつのサンクチュアリで詩人が見たものは…。
目次
聖山アトス(ビザンティンに遇いたい;カリエまでの道;マリア伝説の影 ほか)
エルサレム(初夜の光景から;怨念史の舞台にて;「嘆きの壁」の小さな草 ほか)