中国東北「辺境」の重工業と食糧基地―黒龍江省チチハルの地域産業発展戦略

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中国東北「辺境」の重工業と食糧基地―黒龍江省チチハルの地域産業発展戦略

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  • サイズ A5判/ページ数 387p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794808394
  • NDC分類 601.225
  • Cコード C3033

出版社内容情報

★大穀倉地帯を基盤に独自の経済社会圏を形成するチチハル市の取り組みに、「辺境」の新たな産業発展モデルを読み取る!

「世界同時不況」の中で、中国でも沿海地域の輸出生産拠点であった広東省の珠江デルタなどは相当な打撃を受けたが、「内陸」はどうなのか。沿海地域は未曽有の発展を遂げたが、内陸の様子は私たちに伝わってこない。中国の奥は深く、発展の可能性は重層的に積み重ねられているようにも見える。編者は1991年に黒龍江省のハルビン、大慶を訪れたことがある。その時、大慶のさらに200キロほど先の辺境に「チチハル」が存在していることを知った。このチチハル市に、中国最大規模の超大型機械を作る工場がある、というのであった。ただし、実際に訪れてみると、いくつかの巨大企業が存在するものの、全体的には農畜産業が主力であることが伝わってきた。かつての「満蒙の荒野」は、新中国成立以来の人びとの努力により、豊かな大地に変貌していた。チチハルの耕地面積は、日本の耕地面積のほぼ半分にも達していたのであった。中心市街地には大きなショッピングセンター、家電量販店などが並び、高層マンションもいくつか建設されていた。だが、街の中心部から一五分ほど出ると、一気に地平線までトウモロコシを中心とした大穀倉地帯が拡がっていく。中国の東北は広く、その興味深い産業基盤形成によって、新たな可能性を私たちに投げかけているように見えた。私たちの足取りは限られたものだが、本書では情報の乏しい中国の内陸、その中でも東北の「辺境」の地であるチチハルの地域産業の現状と構造的な特質、そしてその将来を論じていくことになる。(編者 関 満博)

内容説明

最奥の地にみなぎるフロンティア・スピリット。豊かな大穀倉地帯と厚みある重機械工業集積によって、北東アジアの新たな交流拠点として重要性を増すチチハル。厳しい自然とともに生きてきた人びとの勇気に学びつつ、「辺境」の未来と日本の連携の可能性を探る。

目次

中国東北辺境の発展可能性
第1部 辺境の産業経済と産業政策(黒龍江省とチチハルの産業経済の輪郭;辺境都市チチハルの産業政策)
第2部 チチハルの産業展開(辺境における機械金属工業の展開;中国農業の新しい形と食品加工;食料品関連企業の新たな展開;企業改革と地域資源利用型企業の新展開;チチハルの市民生活関連産業の展開;チチハルの小売業と観光業)
第3部 産業展開を支える取り組み(辺境における産学連携;チチハルの金融問題;北東アジアの物流とチチハル;チチハル産業のマーケティング)
「辺境」から「先端」に向かう

著者等紹介

関満博[セキミツヒロ]
1948年富山県生まれ。1976年成城大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、一橋大学大学院商学研究科教授。博士(経済学)。受賞:1984年第9回中小企業研究奨励賞特賞、1994年第34回エコノミスト賞、1997年第19回サントリー学芸賞、1998年第14回大平正芳記念賞特別賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。