目次
総論
1 実験データの取得・解析・管理の問題(実験技術や測定機器に対する理解が不十分;不適切な実験手法の採用;海賊版ソフトウェアの使用について;不適切な実験記録;医学系研究の実施に必要な倫理審査の手続きの不備;個人情報管理の不備;臨床試験登録内容の修正漏れ;不適切なデータ解析;p-hacking;HARKing;不適切な仮説検証)
第2章 虚偽の発表(不適切なオーサーシップ;多重投稿;仮説に合わない結果の隠蔽 ほか)
第3章 研究者としての姿勢の問題(試料・データ提供の拒否;学生、ポスドクに対する不適切な指導、監督、労働力の搾取;セクシュアル・ハラスメント ほか)
著者等紹介
榎木英介[エノキエイスケ]
一般社団法人科学・政策と社会研究室
田中智之[タナカサトシ]
京都薬科大学病態薬科学系薬理学分野(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アドソ
8
あまり有名になっていないようだけど、研究に携わる人は全員読んだ方がいい。教員も学生も研究員も企業人も。主な題材が医学研究なので、分野特有の問題(倫理的なこととか)も多い。HARKing(結果がわかった後の仮説設定), Hype(誇大広告), SPIN(結果の粉飾)あたりになると白黒の境界はかなりあいまいだが、医学研究の成果は巨額の市場と直結しているがゆえに小さい問題にも目をつぶるべきではないのだろう。論文数偏重主義が諸悪の根源なのは明らかだけど、かといって代替は容易ではない。2024/06/28
takao
3
ふむ2024/03/15
メガネ3号
0
こんな研究グレーの行為に手を染めてしまう人が出るのも全部Publish or Perishのせいだ!と言いたくなるけど、卵が先か鶏が先かみたいな話なんだろうな……と思う。2024/02/05