ロシア 春のソナタ、秋のワルツ―1999‐21st

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ロシア 春のソナタ、秋のワルツ―1999‐21st

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794808349
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ロシアのあるチェーホフ研究者は、「憶えている」という言葉は「愛している」という言葉と同義語だ、と言う。ロシアの人びととの出逢いの数々を想い出し、彼らが語った言葉や彼らと過ごした場所の風景を想い起こしてみると、それらの想い出が私の人生そのものの大切な一部分を形づくっていることに気づいた。
 人間はひとりひとり自分の人生を生きてゆく。人生とはその人自身の作品であると同時に、その人を主人公とする物語でもある。シェイクスピアは人間を、人生という芝居の中で演じる俳優にもなぞらえている。人と人の関わりが人生の物語を生んでゆく。そういう感覚を持つことによって、人生に対するもうひとつの視点が現われるのではないか、と私は考えている。
 私が演劇を専門にしているため、本書には、俳優が何人か登場する。舞台と実生活という二つの場で生きる人たちのものの考え方、生に対する感触は、私たちに人生を理解するヒントを幾つか与えてくれる。舞台とは凝縮された人生であり、舞台と人生はつねに?がっている。
 たった一度しか出会わなかったのに本書に登場してもらったロシア人たち(たとえばオリョール市のガイドさんたち)、すでにこの世から去ってしまったロシア人たちについても、私が想い出すことによって、私と彼らとの間に新しい人間関係がつねに生まれているような気がしてならない。地球という球体の中でさまざまなものが?がり、いろいろなことが続いてゆくということ、終わったと思ったところからまた何かが始まるということ――このような不思議な感覚を読者の皆さんと共有したいと思って、私は自分の想い出を書き綴ってみた。(あだち・のりこ)

内容説明

“新しいロシアの肖像”を描き続けた珠玉の三部作、完結。映画や舞台のように流れゆき、詩や絵画のような無限を描く、人間讃歌の記録文学。

目次

第1章 二一世紀のモスクワ
第2章 著名な彫刻家の娘ワレンチーナの肖像
第3章 オリョールの休日―映画撮影グループと共に
第4章 シェルィコーヴァ―二〇〇四年、ロシアの夏の想い出
第5章 ロシアの演劇大学
第6章 アレクサンドル・カリャーギン―ロシア最高の俳優
第7章 アンドレイ・コンチャロフスキー―低俗なる真実と高尚なる嘘の狭間で
第8章 アクーニンは悪人か?
第9章 トルストイ生誕一八〇周年―ロシアの大文豪との再会
第10章 劇作家アルブーゾフの未亡人

著者等紹介

安達紀子[アダチノリコ]
ロシア演劇研究家、通訳、翻訳家。京都出身。早稲田大学大学院文学研究科(露文専攻)博士課程満期退学。1986~1992年、モスクワに住む。映画撮影所「モスフィルム」、ソ連国営ラジオ「モスクワ放送」、朝日新聞モスクワ支局勤務(通訳、翻訳)を経て、現在、早稲田大学、立教大学兼任講師、桜美林大学オープンカレッジ講師。演劇雑誌『悲劇喜劇』にロシア演劇評論を執筆。1999年、『モスクワ綺想曲』で小野梓芸術賞受賞。同年、ロシア文化省より、プーシキンメダルを授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。