出版社内容情報
日本の財政は、どうなっているのか。どこに問題があり、何をすべきなのか!基礎的理論と現状分析を通じて、歳出の徹底見直し、税源の点検など具体的な改革への道を探る。
日本の財政は一体どうなっているのか。予算の使い方、課税方法などは多くの人にとってブラックボックスであり、その実状に国民の不満が噴出している。長引く不況もさることながら、少子高齢化時代を迎えて財政再建は愁眉の問題であり、歳出の徹底的見直し、税源の点検が求められているはずなのに、昨年度(2003年度)分決算では400億円もの無駄遣いが会計検査院より指摘されている。本書では、財政改革に向けて何をなすべきかを考える上で必要な基礎的理論を解説する。その上で、実際の財政の問題(予算制度、課税の効率性と公平性、公債、財政赤字の持続可能性、地方財政)などについても、具体的な事例を引きながら詳説されており、大学等で財政学・理論経済学を専門に学ぶためのテキストとなっている。
内容説明
財政学・公共経済学の基礎的理論の解説と、予算・資源配分・税金等の現状分析を通じ、財政改革への方途を探る。
目次
序論 財政と市場経済
第1章 財政の機能
第2章 予算制度と政治的過程
第3章 政府支出
第4章 租税
第5章 公債
第6章 地方財政
著者等紹介
川瀬雄也[カワセユウヤ]
1943年北海道に生まれる。1966年高崎経済大学経済学部卒業。1970年北海道大学大学院経済学研究科博士課程中退。札幌大学、北海道立総合経済研究所を経て現在、北海学園大学経済学部教授、経済学博士。専攻は財政学、理論経済学
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