出版社内容情報
【ラント金鉱発見から第二次世界大戦勃発まで】19世紀末、「金の国」を巡り、世界経済が動いた!金鉱発見から南ア戦争、アパルトヘイトまで南ア経済形成の全体像を捉える。
衆知のように、南アフリカは「金の国」である。わが国でも、南ア金鉱業がローズ、ラッド、バイトなどダイヤモンド大資本家によって開発されたこと、また、1930年代以降は長らく七大鉱業金融商会によって支配されてきたことはよく知られている。本書は、1886年のラント金鉱発見から第二次世界大戦勃発までの南ア金鉱業の発展を考察した本邦初の南ア金鉱業史である。
内容説明
19世紀末、「金の国」を巡り世界経済が動いた。金鉱発見から南ア戦争、アパルトヘイトまで、南ア経済形成の全体像を捉える本邦初の通史。
目次
第1部 金鉱業の展開(金鉱山開発と鉱業金融商会;鉱業金融商会とグループ・システム;金鉱業と外国資本;ロスチャイルド、南ア金鉱業主と南ア戦争)
第2部 金鉱業における人種差別的出稼ぎ労働システムの確立(アフリカ人低賃金出稼ぎ労働者モノプソニーの模索と確立;白人労働者とジョッブ・カラーバー)
著者等紹介
佐伯尤[サエキモト]
1939年愛媛県に生まれる。1964年一橋大学社会学部卒業。1973年一橋大学大学院社会学研究科博士課程中退。現在、関東学院大学経済学部教授。専攻は世界経済史、アフリカ経済
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