出版社内容情報
【中世と近代の葛藤】『デカメロン』を生んだ近代的短編小説の鼻祖ボッカッチョの実像に迫る最高傑作。中世と近代の狭間を生きた文人の人間像と文学的評価の集大成。
内容説明
ボッカッチョ伝の最高峰。最高傑作『デカメロン』他、主著16作品の文学的世界と、作者の知られざる人物像が、現代に甦る。
目次
第1部 青春期(一三一三年―一三三五年;フィアンメッタ『フィローコロ』の第1部;『フィローストラト』と『テーセウス』初回ナポリ滞在の終り;フィレンツェに戻る『アメート』、『フィローコロ』完成『愛の幻影』;『フィアンメッタ』と『フィエーゾレの妖清』)
第2部 壮年期(一三四五年から一三五一年のボッカッチョの生活;『デカメロン』この作品の創作と原資料;『デカメロン』〈続〉短篇〈ノヴェッラ〉の内容;ボッカッチョの思想の新たな傾向)
第3部 晩年期(フィレンツェからナポリ、ヴェネツィア、そしてチェルタルドへ;ラテン語の著作;最晩年)