出版社内容情報
【ローマ,ナポリ,フィレンツェ(1826)】生涯の殆どを旅に過ごしたスタンダールが,特に好んだイタリア。その当時の社会,文化,風俗が鮮やかに浮かびあがる。全二巻
内容説明
本書はスタンダールの「ローマ、ナポリ、フィレンツェ、第3版」の翻訳である。「第3版」は、先に「イタリア紀行」という邦題で出版された「1817年のローマ、ナポリ、フィレンツェ」のスタンダールによる増補版であるが、「1817年版」とは内容・分量とも大幅に異なっている。文章の調子も異なり、「1817年版」では隠すことのできない王政復古に対する怒りは、こちらでは内面化され、全体的に感情を抑制した観察と考察が見られる。