内容説明
京都三条にある旅館、池田屋に集まっていた尊攘過激派の志士を、近藤勇率いる新撰組が襲撃した。池田屋事件―これにより明治維新が一年遅れたとも言われているこの事件の詳細が、当事者であり大正4年まで生きた元新撰組二番隊組長、永倉新八によって語られる。新撰組をもっともよく知る永倉が、北海道樺戸の地で語る新撰組の物語である。
目次
1 We Are Samurai
2 The Power Struggle Comes to a Head
3 We Are the Shinsengumi
4 Names That Will Go Down in History
著者等紹介
西海コエン[ニシウミコエン]
米国在住のビジネスコンサルタントおよびトラベルライター。旅行誌など多数に、旅、文化、歴史に関する記事を寄稿。東京とニューヨークをベースに取材、撮影、インタビューなどをするプロダクションを運営。日本人に向けたビジネスコミュニケーションに関する書籍を多数執筆。その分野のコンサルタントとしても活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shinobu
8
このシリーズの日本史ものは、知っているだけに読みやすい。 永倉新八の語りから始まる新撰組の興亡は、こうして英語ダイジェストで読むとあまりに短い。 特に難しい言い回しなどもなく、このレベルにしてはとても読みやすかった。2024/08/25
アノニマス
8
明治14年の冬、北海道の刑務所に剣術師範として招かれた永倉新八が所長の月形に新撰組の過去を語り始める。新撰組については色々な作品で読んできているが近藤さんがなぜここまで徳川家に拘るのかを初めて知った。土方さん沖田さんは近藤さんの夢を叶えたかったという話は色んな作品に出てきていた気がするけど…。本当に何が正しくて正しくないのかわからない時代だったんだなと思った。2023/10/05
壱萬参仟縁
7
冒頭に日本語のあらすじがあるのでわかりやすい。京都のところで、坂本龍馬が死んだところは複雑な心境。2013/07/10
Falgorou
4
Good book! I think this book is not only for those who study English but also for foreigners who are interested in Samurai or Japanese history. Although I had already read many books on Shinsengumi in Japanese, this made me excited!2016/11/20
新父帰る
3
2010年5月刊。永倉新八が北海道の刑務所長の月形潔に語った新選組顛末記。隊員だった永倉が語っているので、ほとんど真実なのだろう。兎に角、新選組内の紛争が多かった。近藤勇の評価は隊員の中でもまちまちの様だ。この書はどちらかといえば、近藤を中心に描かれている感ある。近藤が斬首された板橋のお墓には以前足を運んだことがある。英語も読み易く、短く感じた、2024/12/17