内容説明
子どもたちの「生」を根源的に受容することと、子どもたちに人間として期待し要求すること。このふたつを深いところで結びつける道を探っていくこと。ここに、今日の私たちの子育てと教育の最も大きな課題があると言ってよいのではないでしょうか。“新しい荒れ”ということばにためらい、違和感を抱く教師たちが、とにもかくにも子どもたちといっしょに歩いていこうとする―そうして踏み出した一歩をたしかめ合うための実践集。
目次
子どもの心の声を聴く
実践 明日への試み(じっくりのんびりかかわれば子どもは自分で伸びていく―稲城一年担任会の仲間と支え合いながら;「ムカつくこと」み~んな書いちゃえ―一人ひとりの子どもの思いを受けとめる;フィリピンから転入生がやってきた―教師自身が学んで楽しい教室;おとなは子どもの人生の協力者なのだから;ひとりじゃないということをみんなに伝えたい―栃木の事件を授業でとり上げて;保健室で友だちができた;子どもたちはたよりになるおとなを求めている;子どものなかで人は育つ―保育園で受け入れた高校生)