内容説明
２１世紀に向かって時代は激動している。大学の教育・研究体制も新しい時代に向かっての経済社会の大変動と無縁ではいられない。時代のニーズに対応すべく、愛媛大学農学部はきわめて積極的に、教育改革を進めてきた。筆者の所属するセクションも２１世紀に向かって自己変革するために、１９９６年に旧来の「生物資源経営学」コースという看板をおろし、「資源・環境政策学」という新しい看板を掲げることになった。それに対応して筆者も資源・環境問題に関係する新しい科目を担当するようになった。授業を担当する中で、食糧を含めて資源・環境問題に関する知識を一書にとりまとめる必要を感じるようになった。本書は国際農業研究室のメンバーを中心に『食糧・資源・環境問題へのアプローチ』と題してとりまとめたものである。
目次
第１部 食糧問題へのアプローチ（中国の食糧問題；北朝鮮の食糧問題；「食糧危機」説の再検討）
第２部 資源問題へのアプローチ（森林資源問題を考える―熱帯林破壊を中心として；Ｈｏｗ Ｗｅ Ｓｈｏｕｌｄ Ｕｓｅ Ｗｉｌｄ Ａｎｉｍａｌ Ｒｅｓｏｕｒｃｅｓ―Ａ ｃａｓｅ ｓｔｕｄｙ ｏｆ ｗｈａｌｅ ｒｅｓｏｕｒｃｅｓ；Ｗａｔｅｒ Ｒｅｓｏｕｒｃｅｓ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ ｉｎ Ｄｅｖｅｌｏｐｉｎｇ Ｃｏｕｎｔｒｉｅｓ―Ａ ｃａｓｅ ｓｔｕｄｙ ｏｆ Ｎｅｐａｌ’ｓ ｉｒｒｉｇａｔｉｏｎ ｓｅｃｔｏｒ ほか）
第３部 環境問題へのアプローチ（局地的環境破壊―水俣病を中心に；広域的環境破壊―地球温暖化を中心に；地球環境時代における企業の環境対策―トヨタ自動車Ｋ．Ｋ．を対象に ほか）
